嘘の塊〜【黄瀬・青峰・赤司】完

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今まで学校に行くのが
憂鬱でしかなかった。


行かなくても良いなら
行きたくなかった...


おばあちゃんが心配しないように...
頑張って学校に行ってた。




でも今は違う...




みんなに会いたい...

私を救い出してくれたみんなに。







少しずつで良い...
少しずつでも変われれば良い。






私は新しい歯車に変えたんだ。





とは言え...
まだ教室にずっといるのは苦しい。






だから頑張り過ぎず...

辛くなったタイミングで保健室行く。






友達とは...違うかも知れないけど

保健室に通う日々の中で

保健の先生にだけ...
心を開けるようになった。


先生なんて...誰一人助けてくれなかった
だから先生って存在に心底絶望してた。


だから私にとってはとても貴重な先生。






いつものように保健室に入る。






貴「...青峰君？」




先「あ、Aちゃん...」









今...
青峰君と先生と

キス...してた？








青「俺行くわ」






先生には...小学生の子供がいる。

この間...運動会だったって
先生が楽しそうに話してた。

もちろん...結婚もしてる。

旦那さんの話も愛しそうに
話していたから...




愛のある家庭だなって...

いつか私もこんな家庭が持てたらって
そう思ったくらい...






貴「先生...今...」


先「ごめんなさい。先生今から会議なの...
ゆっくり休んでってね」





先生は逃げた...






私が首を突っ込むところじゃない...


けど...



” 不倫の子はばい菌 ”



あの時言われた事...
あの時された事...


嫌でもフラッシュバックする




もし...先生の子供が...
私と同じ事されたら...？




そう考えるとほっとけない...







私は保健室を飛び出した。





貴「...青峰君...」



保健室を出た廊下の壁に
もたれかかって立ってる青峰君。



青「...見たんだろ？」




そう言って保健室に入る...

私も保健室に戻った。






貴「...先生...結婚してる」

青「知ってる」


貴「...じゃ...なんで？」

青「...ほっとけねーから」



貴「ほっとけないって...？」




青「先生の旦那...ほとんど家にいねえ。
帰ってこねーんだって。
子供の行事があろーが...
大事な日だろーが帰ってこねーって」


貴「...私には...
旦那さんの話...愛しそうにしてた」


青「先生なりの見栄だろ
まー先生は旦那を愛してっけどな」


貴「じゃあ...なんで？！」



旦那さんを愛してるなら...

なんで青峰君と...キスしてるの？

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