嘘の塊〜【黄瀬・青峰・赤司】完

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ずっと...ずっと縛られてた何かから
解放された気がした。



大声で泣いた事も
笑った事も...


久しぶりすぎて
こんな感覚すら忘れてた。





青「俺らは信用しても大丈夫だ。

赤司は見た目は怖えし...
たまにすげぇ...俺でもビビるような
残痕な言葉を浴びせるかもしれねぇ。

けど誰よりも俺たちの事を知ってる。
俺たちを守ってくれてんだ。

黄瀬もあんなでチャラチャラしてるが
根は真面目で自分より他人を気遣う奴だ。

その性格だからよ...
黄瀬は俺には分からねぇ...
何かと常に葛藤してやがる。
だから...ただお前と寝てるだけじゃねぇ。
分かんねーけど何か意味あんじゃねぇか？

さつきが言った友達っつーのも
嘘じゃねぇよ。
さつきはバカかもしんねーけど
俺が知る限り嘘はついた事ねーよ

誰かを信じるつーのは
強くなきゃ出来ねぇ。
信じれねーのはお前が弱いっつー事だ」




こんな風に...

私と真剣に向き合おうとしてくれる人が
この学校にはいる...





私の狂った歯車は...捨ててもいいですか？




新しい歯車と交換させて下さい。





新しい私になりたい...






貴「青峰君...私変わりたい...」

青「おう」









それから青峰に
バスケ部の話をたくさん聞いた。



私も見て一瞬で分かったけど...
この学校のバスケ部はかなり強い。



キセキの世代...

アメリカにいる時、日本には
キセキ世代と呼ばれるチームがあると
一度どこかで聞いた事がある。


おそらく...
征十郎、青峰君、黄瀬君はその
”キセキの世代”に入るメンバーだ。




まさかまた...
バスケ部のマネージャーをするようになるとは
夢にも思ってなかった...




taigaを最後まで支えれなかった...
今度こそ逃げたくない。




私は...変わるんだ。







青峰君と別れ...教室に戻る。



不思議と前ほど息苦しくなくなった。

きっと自分で息苦しくしてたんだ...








ふと頭に浮かぶのは...

とても寂しそうな顔をして
保健室を去って行った黄瀬君。


青峰君が言った
常に何かと葛藤してるって言葉。





あの時、黄瀬君は...
全力で私にぶつかってきてくれた。



それに私はちゃんと応えなかった。

黄瀬君を...信じなかった。







黄瀬君を好きになったわけではない...



誰かを好きになるまでは...
きっとまだ...すごく時間がかかると思う。




けど信じる事は出来たはずなのに...

私が...私自身が弱かっただけ。






今、私は黄瀬君を苦しめている。

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