嘘の塊〜【黄瀬・青峰・赤司】完

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思った事を正直に
私にぶつけてくる青峰君。




ここまではっきり言われると...

私は何がしたいのか...
自分ですら見失いそうになる。


私は必死で何を守ろうとしてた？


感情を捨てて
誰も信じない
誰も愛さない
誰も必要としない...



青峰君の言ったように...
結局は自分で自分を苦しめてたの？






私は自然と
青峰君の胸元をバシバシ叩いた...


青峰君は何も言わなかった。
ただ私の行動を黙って受け入れた。



貴「友達なんかいらない...
信頼なんかしちゃいけない。
裏切られるだけだから

誰も愛しちゃいけない。
いつか誰かを傷つけるから...

誰かを必要としてはいけない...
必ずいつか一人になるんだ...

ねぇ...私間違ってる？」



バシバシ叩き続ける私の手を
青峰君は掴み...

広くてガッチリしたその胸元に
私を抱き寄せた。



青「...さすがに痛えよ。

全部間違ってる。
お前が必死で守ってたのは
俺からしちゃ守る価値もねー事だ」



貴「価値もない...」



青「あぁ。端っから...
裏切られると思ってんじゃねぇよ
裏切る奴もいるかも知れねぇが
裏切らねー奴にもいる。

愛しちゃいけねぇ？
バカかよ。
愛してー奴がいたら愛せばいんだよ。

誰も傷つけねぇで生きてくなんぞ
誰も出来ねーよ。
例え誰かを傷つけなかったとしても
自分を傷つけてるようじゃ意味ねぇな。

自分を大切に出来ねー奴が
誰かを大切に出来るとは思えねぇよ。

誰かを必要としてはいけない...
笑わせんな。
誰が決めたルールだよ

お前は必要としねーかも知れねぇ
けどお前を必要とする奴はいるだろーが。

全部お前が決めたルールだろ。
お前が決めて勝手に苦しんでるだけだ」




本当は誰かを信じていい
愛していい
必要としてもいいんだよ



ってずっと誰かに...
そう言ってもらいたかったのかもしれない。







私は青峰君の胸の中で声を荒げて泣いた。


人前でこんなに泣いたのは初めて。






青「泣けんじゃねーか。
ちゃんと感情あるっつー事だ。

無理に感情無くそうとすんじゃねーよ」





しばらく泣き続けた私。

落ち着くまで
ずっと一緒にいてくれた青峰君。





貴「...ありがとう」


青「落ち着いたかよ？」

貴「...うん」


青「すげぇ目腫れててブサイクだな」




貴「...ひどい...(笑)」








いつぶりだろう。

おばあちゃんの前以外で笑えたのは...






青「笑うと可愛いじゃねーか！
笑いてぇ時は笑えばいい。
何も考える必要ねーんだよ」

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