こちら、リア充撲滅委員会です。2

撲滅 80 ページ30

それからとても暑い日が続いて

なにもないまま夏休みが過ぎた




久しぶりの制服に胸が痛む



やっぱり怖いんだ


おそ松くんたちと会うのが


でも一緒にいたい自分もいて


矛盾しているこの気持ちがただただ嫌だった







灯「お、おはよ」


A「あ、おはよ」




校門のところで灯とばったり会う




灯「そういえば、今日席替えするんだって」


A「そうなんだ」





じゃあ、あの二人と離れるのかな……





教室に入ってからはただ座っていた


おそ松くんたちも私と話そうとはしなかった





先生「おーす、課題やってきたかー？とりま席替えすんぞー」




決め方はくじ引き席は男女混合にするらしい





「引く順番はー？」

「出席番号？」

「フツーに回していけば？」





周りの会話とか雑談とか


そういうのが遠のいてく



自分の番がきてくじを引く


書かれていた数字は14



窓から二番目の列で一番後ろ



………変わんないじゃん



灯「何番だった？私7でさ〜窓際一番後ろ！」


A「あ、じゃあ隣だ。14だよ」






「おーい、松野二人どうだった〜？」

おそ松「36」

「ゲェ、一番前じゃん。あ、でも扉のすぐ隣」

おそ松「購買んときは楽だなぁ」

「一松は？」

一松「37」

「お前ら仲良しかよ」





36……



思いっきり対角じゃん


ものすごく離れたなー……


なんか嫌だな

撲滅 81→←撲滅 79

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す