─アヤカシモノ編〜大罪〜(一)─ ページ38
先の戦いで 魔人族は全てのデスの動きを止め
魔王グラナートの傷も癒え
トリニティのシールドの張り直しも終えたが
サピュルスの手の者といい デスの襲来といい
あまりに出来過ぎていた…
時を同じくしてヨモツ国にも不穏な空気が流れていた…
ヨモツ国…そこは人間と妖怪が共存する国
この国では妖怪の事を「アヤカシ」と呼んだ
──アヤカシと人間の争いを防ぐため
「アヤカシモノ」と言う組織があった…──
アヤカシモノ頭：紫暮
紫暮「裂露くん…やっぱりこれは 黄泉とサピュルスが手を組んでるとしか思えないわ…」
裂露：もとい 紅の魔王グラナート
裂露「だよね…ここんとこのアヤカシの狂暴化…黄泉だけの力とは考えられない…しかも 今回襲撃して来たサピュルス軍、見たことないヤツらだった…」
紫暮「死神界は黄泉の国寄りにある事からも…」
…「間違いないでしょうね」
紫暮「水呼さん…」
裂露「水呼さん、この前は治療ありがとう」
水呼「ええ…裂露さ…グラナートさんが助かって良かったです。」
紫暮「で、水呼さんは確信をえてる様だけど…」
水呼「ええ、治療の後、チユが数匹殺られまして…」
「調べると僅かながら得体の知れないアヤカシのものと思しき痕跡が…」
裂露「それホント？！まさかアイツ(サピュルス)…魔物生成の素材にアヤカシを使ったのか？！」
水呼「恐らく微量だったのでチユの治療が効いたんだと思いますが…多量で合成されていたとしたら危ないとこでした。」
裂露(ゾッ)
──────────
狭霧「おいおい 何だってんだこのアヤカシは〜」
アヤカシモノ 霧組隊長：狭霧
焔丸「狭霧、これはアヤカシじゃ無い…」
アヤカシモノ 焔組隊長：焔丸
狭霧「何だって〜？！」
焔丸「今までの狂暴化とは全く違う…アヤカシじゃ無い」
狭霧「だったら何なんだよ？！」
焔丸「恐らく魔物だ…俺達では太刀打ち出来ん、一旦引くぞ！」
─アヤカシモノ編〜大罪〜(二)─→←エデン［世界の成り立ち］
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作者名：名も無き人 | 作成日時：2019年4月10日 2時
