君の嘘、僕の嘘 (ページ28)

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マチ姉は、もう結婚も
してて、人生においては
大先輩

きっとわたしの悩みなんて
ほんとにちっぽけで

なんてことない事なんだろうな

マ「いくらでも、相談にのるから」

私「頼りにしてます、先輩」

マ「なに先輩って(笑)」

って、もうすっかり
私の事だと思ってるし

まぁ、そうなんだけどさ

マ「でもさ、友達の彼だから
好きになっちゃダメとか、
ないと思うよ。
結婚してるなら別だけどね」

私「……でも、友達失いますよね」

マ「そうね、それくらいの覚悟は
必要ね。
友達を失ってもいいって思う覚悟が
ないと、好きにはなれないわね」

柚葉を失う覚悟か……

そんなの、ない……

マ「よし、帰ろう。
明日はお休みだから、しっかり
休んで、明後日ね」

私「そうだった、
お休みだ。気晴らしに買い物いこっと」

マ「あ、もし、リップ、いい色あったら
買ってきて？」

私「私の好きな色になっちゃいますよ？」

マ「いいよ、Aちゃんの
センスに任せる」

新しい化粧品選ぶのって、好き

なんか、わくわくするから

明日のお買い物が楽しみになった

マチ姉が帰って、携帯を見ると
藤ヶ谷さんから、お店の名前と地図が
入っていた

ここから、わりと近い、
なんか高そうな名前のお店

個室料理屋って書いてある

地図を見ると、それだけで
優しさを感じる

言っていたとおり、わかりやすい
場所にあるお店だったから

歩いてお店の入口にたどり着くと、
入った事もない、ただならぬ雰囲気

やばい、めちゃめちゃラフな
格好だった

どうしよ、思いっきり場違い

入ろうか、引き返そうか迷ってると

宮「Aちゃん、こっち」

みやっちが入口まで迎えにきて
くれてた

宮「そろそろ来るかなって思ってさ」

なに、この安心感

みやっちって、いつも笑ってるから
不思議と落ち着く

宮「迷わなかった？」

私「うん、わかりやすかったよ」

個室に入ると、

藤ヶ谷さんと横尾さんがいた

藤「おっ、来た来た、おつかれさま」

私「遅くなりました」

藤「俺らも今来たとこだよ、
そこ座って？」