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Merry Christmas!! 2 ページ14

┫太宰治の場合┫


「やァA!メリーくりぼっち!」

『お前マジ何なの???』



『てゆーか当日のこんな時間に私に声かけてくるってことは、アンタもくりぼっちでしょ。やーいやーい』

「ハッ(嘲笑)!残念ながら私はこの後麗しい婦人と最高級ホテルで晩餐(ディナー)の予定があるのだよ」

『くっそイケメン爆発しろ』

「イケメンで御免ね」

『死ね』




____10分経過____


「相手が来ない」

『ざまぁみやがれ』

「うっわぁお口わっっるー」



____30分経過____


「来ない」

『フラレたね』

「嘘だろう?其れだけは無いと思ってたのに」

『10分遅刻しても何の連絡も無い時点でおかしいでしょ』

「厭な予感はしていたのだけれどねェ…」



ハァ、という大きなため息が電話口から聞こえた。


「何だか気分が下がってしまったよ」

『あっそ』


短く返せば、つれないなァと笑いを含んだ声で返された。

というか息吐きながら喋るの止めろ(←無理)
何かぞわあってなる。


「でも晩餐(ディナー)には行かなくてはいけないのだよね」

『行けば良いじゃん。独りで』

「態と云ってるのだよね???」


怒り混じりの声を無視して、回らない頭で考える。

_____此れは、もしかしなくても誘われてる?


「そうだよ!誘ってます!」

声に出ていたらしい。

『何で私?』

「……………から」

『は?何聞こえない』


「……っ、そんなことは良いだろう?返事は?」


珍しく焦った声に、ちょっとだけ悪戯心が沸いた。

『えー、条件は?』

「高級ホテルの晩餐(ディナー)が無料で堪能できm」

『のった』

ちょろいなんて云わないで欲しい。"高級" "無料"とつくものに女性は総じて弱いのだ。


「じゃァ、駅前の花壇に7時で」

『うぃっす』




「______楽しみにしてるよ」



そう呟いた彼の声が、やたら色っぽくて、ちょっとだけドキドキしたのは内緒。



『くりぼっちにならないで良かったね』

「其れ盛大なブーメラン」









梶「皆さーーーーーーん、太宰治と川端Aの二名がくりぼっち脱出しましたぁあぁあああ!!!おっっめでとう御座いまぁあぁすっ!!!!



…リア充爆発しろ」



『アンタ本当何なの!?!?』








「………」の内容は皆さんの妄想にお任せします。

実は始めからデートの約束なんてしてなかったらすごく萌える。

11ページ→←Merry Christmas!!



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作者名:明月 | 作成日時:2017年6月15日 20時

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