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「プッ、ハハハ・・・。」

沖田は堪えきれずに笑い出した。

「なんだい、何ぞ面白かったかい?」

「だって、あんなにあっさり追い払っちゃうんだもんwww」

元々戦いを挑まれたのは沖田だ。

その相手とは違う、横から出てきた老人に一撃をくらわされ仇とした相手に目もくれず逃げ出したというのなら笑わずにはいられまい。

「おめぇさんもだよ、若いの。」

老人は溜息をつきながらまっすぐ沖田に物申す。

「ケンカがしたけりゃ人の迷惑にならねェところでやんな。」

「それはあんたもじゃない?」

沖田も負けじと老人を見返す。

「あんな風に乱入してきて、斬られちゃっても知らないよ。」

五対一で斬り合いを始めようとしている中に割り込んでくるなどどうかしてるとしか思えない。

それでも老人は飄々と言い放つ。

「あの剣じゃ私は斬れないよ。」

「・・・へぇ、言ってくれるじゃん。」

あの剣というのにおそらく己も含まれている。

それに対してブワッと殺気が膨らんだ。

「よしな、そんなことして何になるてんだい?」

「さっきはあんなこと言ってたけど、自信がないの?」

殺気を隠すことなくぶつけてくる沖田に老人はまた溜息をつく。

「おめぇさんはまだ若いと言ってンだよ、若いの。」

その態度に沖田の更に苛立ちは高まっていく。

「ねえ、ほんとに斬っちゃうよ。」

「わからねェ子だね。」

老人はこれ見よがしに大きな溜息をついた。

「そんなにやりてェッてんならおやりよ。」

「後悔しても知らないから!」

沖田は持っていた刀を大きく上段に振りかぶった。

三→←元治元年五月 一



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朧 龍 - 赤眼鏡さん» コメントありがとうございます。流石に100以上を毎日なんてしませんよwまた楽しんでいただけるよう頑張りますね♪ (2019年1月27日 20時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
赤眼鏡 - ちょっと戸惑いを隠せないでいました(笑) では、名残惜しいんですけど、これ以上書いていたら保存コメントからも消えるので止めにします。(私の初めのコメントは消えても◎です)では。 赤眼鏡より (2019年1月27日 9時) (レス) id: abb9993cbd (このIDを非表示/違反報告)
赤眼鏡 - 『雨月物語』、wikiでチラッと見てきました。(最初タイトルだけ見たとき、「よし、今度本屋行こう」とか考えて…wiki見たら無理じゃんって…)ずーっと下へ下へ見ていくと、「か、漢文!?」って…。 (2019年1月27日 9時) (レス) id: abb9993cbd (このIDを非表示/違反報告)
赤眼鏡 - 嬉しかったんです。何か書いている途中で、「ファンレターっぽい…」と思っていたものに、返信がきてもう…!って(笑) 〜割愛〜  (2019年1月27日 9時) (レス) id: abb9993cbd (このIDを非表示/違反報告)
赤眼鏡 - 私も昔こんな事してたけど〜…!と勘ぐっちゃいました。)「長文コメントは俺にとってはご褒美です」。このコメントを深夜に見て、引き笑いみたいなのをしてしまいました(笑) (2019年1月27日 9時) (レス) id: abb9993cbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧 龍 | 作成日時:2017年10月23日 1時

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