非公開005

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『い、いづくん…』



二人でわーわー言いながら
ゆる〜くエゴサーチをしていると、
Aが深刻な表情でこちらを見てきた。



相変わらず、距離は近いまま。
安定の恥ずかしさです。
Aには羞恥心ってものが無いのか。



『TwitterよりLINEが…』



ネットよりリアルってことか。
俺もちょっとは確認しようかな。



Twitterを閉じてホームに戻ると、
事の大変さが身に沁みた。
LINEの通知が、100を余裕に超えてる。



96になるせにEveになっちろに歌詞くんに
はしやんに智久に！？
てかみんな「入りたい！」とか「ズルイ」
しか言ってないんだけど！



知らないし、てか飲み会メンバーだし(謎)
Aが集めたメンバーだし、
酔った勢いでできたグループだし。



『知り合いの歌い手全員からきてる…
だけど新メンバーは入れません！』



「それよりも返信頑張ろうね！」



はい、天月隊長！
なんて言いながらケラケラ笑う。
だけど、Aは俺の頬に手近づけた。



『その前に、いづくんはねようね〜
僕からTwitterで呟いとくから、ね？
“ 天月くんは疲れて僕の隣でねてます”』



そのまま頬を摘んでみょーんと引っ張った。
おもちみたい、なんてAは楽しそう。



「痛い痛い！寝るから、寝るって！
そのツイート語弊が生まれちゃうから、
寝るからそれはやめて！」



『じゃあおやすみ。あ、天月くん。
メンバーになってくれてありがとう』



こっちこそ。
俺をメンバーにしてくれてありがとう。
側に、隣にいてくれてありがとう。

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