特訓メニュー ページ32
火神side
A「リコさん、私手伝います」
そう言って監督の後ろに続くAを見ると、先輩達に続いて階段をあがる
火神「先輩達は前にも来たことあるのか？っです」
日向「ああ。赤点取れないのは俺らも一緒だからな。たまにここで勉強会やってんだよ」
伊月「それより火神、その変な敬語直した方いいぞ？」
火神「…うっす」
アメリカでの生活が長かったせいか敬語に慣れずどうも変な言葉遣いになってしまう
日向「よし、じゃあ火神っ！そこ座れ！」
火神「は？」
黒子「座ってください、火神君」
火神「な、なんだよ…」
言われたままにその場に座る
伊月「さぁ洗いざらい話したてもらおうか」
日向「昨日Aちゃんとどうなったんだよ！」
火神「やっぱみてたのかよ！」
黒子「当たり前じゃないですか。あんなおもしろそうなもの見ないわけには行きませんよ」
火神「真顔で言ってんじゃねーよ！」
日向「それで？どうなったんだよ！」
どうって…昨日は結局…
火神「何も言えなかったっす。」
小金井「え、告ってないの？？なんで？」
火神「…それは……先に言わなきゃいけねーことがあんだよ、っです。」
日向「なんだよ、それ」
火神「それは…」
俺は口を濁す…と、すぐに部屋の扉が開く
リコ「みんな、勉強ははかどってる？」
日向「あ、いや。これからだ、」
A「はいどーぞ」
ジュースを配っていたAは最後のひとつを俺に渡すと、何話してたの？と隣に座る
火神「あーいや。大したことじゃねーよ」
A「そっか。」
普段と少し様子が違うAが気になって声をかけようとしたがすぐに監督の声に遮られる
リコ「テストまであと3日！そこで火神君の特訓メニューを考えたわ！」
ばさっと広げられた3つの円グラフにはびっちりとスケジュールがかかれている
火神「こ、これいつ寝るんだ、ですか？」
リコ「何言ってるの？3日くらい寝なくても人間死にはしないわ！」
そう言われてまじかよ…と顔が青ざめていくのが分かる
それから各教科担当が振り分けられる
国語→黒子、数学→伊月先輩、理科・英語→A、社会科→日向先輩と言われる
リコ「そして私は総合監督を務めるわ！」
伊月「あれコガは？」
リコ「小金井君は得意教科も不得意教科もないわ！だから…」
小金井「火神が寝そうになったらハリセンでたたーく！」
そういって大きなハリセンを広げる様子に思わず寒気がしたが、Aを見るとやってやるよ、と意気込むのだった
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作者名：凪咲 | 作成日時：2019年2月1日 1時
