本当にいいの? ページ35
Aside
たいぴーの前で、たいぴーがどれだけ好きかを語ったあと、私はトイレに逃げ込んだ。
トイレに行くなんて言ったけど、正直、あの場から少し離れて気持ちの整理したかっただけ。
…なんてこと。
あんなに熱く語って、たいぴードン引いてるよね。
固まってたもん、何も言えないって言ってたもん。
しかも勢いでたいぴーって呼んでるとか言っちゃったし。
引いたよね、終わったよね。
でも、
今日がなかったら目の前にして、ただのファンが好きな気持ち言うことも絶対出来なかった。
うん。
言う機会出来て良かった。
そう思おう。
よし!!!!
手を洗うと席に戻った。
「ただいまー」
「「おかえりなさーい」」
マネージャーさん寝ちゃってて、2人が迎えてくれる。
席につくとアコちゃんが身を乗り出して言う。
「ね、ね、Aちゃん!また今度ご飯食べに行こうよ!」
「え!!いいの!?行きたい行きたい!!」
嬉しくて私も前のめりになる。
私もまだアコちゃんに話し足りない!!
「いっぱいお話したいよー!今日じゃ足りないー!…本当にいいの?」
「私が先に行きたいって言ったんだもん!いいに決まってるでしょうー!LINE交換しよ?」
「うんっ!」
わーい、嬉しいっ!
ふるふるしてLINEを交換する。
登録が終わると、アコちゃんが立ち上がる。
「Aちゃんありがとう!トイレ行ってくるねー」
ってトイレに行っちゃう。
あ、
私が先に行っちゃったから申し訳なかったなー。
なんて思いながら携帯しまおうとしたら
「ねぇAちゃん」
たいぴーから名前で呼ばれる。
「は、はい!?」
驚いて声が上ずっちゃった。
「俺とも、交換してくれないかな」
「……え?」
「俺と、友達になってくれない??」
本当に?いいの??夢見てる??
…いや、この流れと、なんか気を遣わせて交換してくれてるかも?
わからない。わからないけど、とにかく…
「……はい」
答えて、ふるふるしようとするたいぴーを止めて
「や、念のためQRで交換した方がいいと思います」
と、他の人に登録されないようにQRで交換した。
アイコンの画面が海の写真だった。
どんだけオシャレさん。
アコちゃんが帰ってくると、今度はたいぴーがトイレ行った。
その間に、たいぴーのトーク画面を開いて
名前を変える。
…何にしよう?
ストロベリースペシャル
かな、やっぱり。
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作者名:shizu | 作成日時:2018年10月5日 4時