異能少女、学校通うってよ2【文スト】【歌い手】

55話 ページ9

敦side



敦 「Aちゃん！！」



僕はAちゃんが部屋に入る前に腕を捕まえた。



A 「………何、敦」



敦 「如何してあんな冷たい事言っちゃうの？僕はそらるさん達は良い人達だと思うよ…？」



A 「………良い人ってことは分かってる」



敦 「じゃあ…！」



A 「でも馴れ合うつもりはない」



何で？何でそんな突き放すような事言っちゃうの？そらるさん達を良い人だって思うなら仲良くなればいいんじゃ…



A 「………仲良くならないのには2つ理由がある。1つはどうせちょっとの間の関係だから」



言い方があれだけど…



敦 「もう1つは？」



A 「……もう1つは、もし、あの人達が私にとって大きい存在になって、私のせいで死んだりしたら私は2度と立ち直れないだろう。……もうこれ以上、大切な人を失うような事をしたくないんだ。言い訳に聞こえるかもしれんがな」



敦 「！！」



Aちゃん…そんな事考えてたんだ。



A 「そ一ゆ一訳だ。敦は皆と仲良くやっていけよ」



敦 「あ、Aちゃ…」



最後まで言う前にAちゃんは部屋に入ってしまった。



敦 「……何で僕はこういう時何も出来ないんだろうなぁ…」



何時も何時もAちゃんに助けて貰ってるのに…情けないな…



敦 「こういう時、太宰さんはどうするんだろう…」



きっと太宰さんなら解決出来るんだろうな。



敦 「……僕にも誰かを救う力が欲しい」



改めてそう思った。



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？ 「…………」

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