異能少女、学校通うってよ2【文スト】【歌い手】

79話 ページ35

Aside



私が手を挙げてそう言うとさらに騒がしくなった。アンタら騒がしくなる事しか出来んのか。あの犯罪者に静かにしてろって言われてたろ。



一ノ瀬 「A！何言って＿＿」



犯罪者 「ふははは！変わった奴がいるもんだなァ。自分から人質になるって言うなんてお前馬鹿なのか？」



そう言いながらズカズカとこっちに近づいて来た。お前が人質いるって言ったから他の人が人質にならないように私がなってやってるんだろうが。



A 「……少なくとも犯罪を犯す事でしか金を得る事が出来ない貴方達よりはマシだと思いますが」



そう私が挑発するように言うと男の顔に青筋が出てきた。あ一あ、怒ってる怒ってる。



犯罪者 「……随分と生意気な奴だな。殺すぞ？」



そう言って私に銃を向ける。……殺すぞ。ねぇ……



A 「＿＿やってみろよ。やれるもんなら、な」



犯罪者 「！！？？(ゾクッ)」



私が殺気を出しながら言うと一瞬怯えた表情(かお)した犯罪者。……いいね。その表情、好きだぜ。



犯罪者 「てんめぇ……よっぽど死にたいようだな。なら殺してやるよ」



犯罪者(こいつ)のイライラが絶頂したらしく、銃の引き金をゆっくり引きはじめた。



相川 「待って！ダメ！Aちゃん！！」



一ノ瀬 「A！！」



犯罪者 「死ね」



次の瞬間、銃声が体育館に響いた。

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