〃 父視点 ページ15
家に帰ってきたのは10時過ぎ。
当然夕飯も食べていなかったから、
お腹を空かせながら玄関のドアを開けた。
むっちゃん…参観日どうだったかな。
俺が来なくて、悲しい思いしてたかなぁ…。
本当にごめんね。
A「おかえりなさい。」
凛月「ただいま。」
Aはご飯を食べずに俺を待ってくれてた。
と思ったけど…。
凛月「あれ、
むっちゃんご飯食べてないの？」
食卓には、
俺たち二人分と、
一回り小さな子供用の食器が置いてあった。
A「お父さんの帰りを待っとくって、言うこと聞かなくて。
ついさっき寝落ちてしまったんですけどね。」
でも、起こすのも可哀想だったんだろうね。
凛月「…本当に…
誰に似たんだろうねぇ。」
こんなに小さいのに仕事で遅くなる親の帰り待つなんて。
A「ご飯にしましょう。」
俺の代わりにむっちゃんの参観日に行ってくれたま〜くん。
久しぶりのオフだったらしいのに、
俺が所長に頭を下げてたのを見てたらしくて、
行ってきてくれた。
俺の周りはお人好ししかいないねぇ。
お礼言っとかないと。
A「凛月さん、真緒先輩から動画来ませんでした？」
凛月「動画？」
A「参観日の。」
凛月「そういえば携帯見てなかった。」
俺は携帯の電源を入れた。
凛月「…えっ…。」
夢月『ぼくの将来の夢は、
お父さんみたいなアイドルになることです。』
むっちゃんが作文を発表していた。
凛月「…アイドル…に？」
俺に憧れてたの？
夢月『普通にできなくなっても、
ぼくが憧れたのは、
そんなアイドルとして頑張るお父さんだったから。
おれは絶対に、アイドルになるから。
お父さんやお母さんや、みんなを笑顔にできるような
格好いいアイドルになります。』
凛月「…そっか…。」
だからむっちゃんは、
俺に来てほしかったんだ。
あんなにお願いしてきたんだ。
アイドルになるって、決めたんだね。
凛月「俺は見守ることしかできないけど、
むっちゃんなら、きっとなれるから。」
頑張れ、夢月。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 334人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
照山紅葉(プロフ) - 猫愛りあさん» コメントありがとうございます！うわぁぁ、ありがたいお言葉！！私の父もこんなんじゃないです笑もう理想を全部詰め込みました！！りあさんもどうかお父様と仲良くお過ごしください！ (1月22日 18時) (
レス) id: f2a01435b0 (このIDを非表示/違反報告)
猫愛りあ - うん…全部見たけど良い話だわぁ〜！！てか、これ見てて父凛月も可愛いね！うちの父見る時悲しくなってくるわ理想と現実の違いってこの事を言うんだね（失礼すぎワロタ） (1月22日 9時) (レス) @page50 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
猫愛りあ - 何この幸せな世界線見るだけでにやけてる俺がキモい (1月22日 6時) (レス) @page3 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
照山紅葉(プロフ) - 夢咲みなさん» ありがとうございます〜！今後ともよろしくお願いします！ (2023年4月17日 17時) (レス) @page46 id: f2a01435b0 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲みな(プロフ) - 面白かったです！続きも気になります！ (2023年4月1日 14時) (レス) @page44 id: dc175acd62 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
