俺の両親は【朔間凛月】

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丁度去年、宿題で出たやつ。




お父さんとライブを見て、



お父さんが泣いちゃったやつだ。









お父さんが俺のことを心配してたから、



あのとき、応援してくれたから、






お父さんに、一番最初に聞いてほしかった。










ま〜くんは多分、お父さんの代わりに来てくれたんだよね？




お仕事休みだったのかな。


大事なお休みだったのにごめんね。
















先生「次、夢月〜！」



夢月「はい。」







先生に呼ばれて、席を立つ。








前に行くと、目の前にはお母さんが立っていた。








この隣に、お父さんがいると思って…。













夢月「ぼくの将来の夢は、







お父さんみたいなアイドルになることです。」












お母さんが目を大きく開いた。









夢月「ぼくのお父さんは、



ステージの上では一番かっこよくて、



家では一番優しい人です。






お父さんはぼくの憧れなんです。」






先生に褒められた作文。



お父さんへの気持ちを、ここに全部込めた作文。








夢月「ぼくは、お父さんみたいに、



誰かを笑顔にできる人になりたい。






お父さんは、



ファンの人も、

ぼくもお母さんも、



みんなを笑顔にする人です。




そして、誰よりもぼくを応援してくれる人です。







だからぼくは、



お父さんみたいになりたいです。」








おれが一番笑顔にしたい人なんです。







夢月「お父さんは言ってた。





アイドルになったら、



普通のことが普通にはできなくなるって。







それでもぼくはいいんです。




普通にできなくなっても、











ぼくが憧れたのは、




そんなアイドルとして頑張るお父さんだったから。」











普通じゃないアイドルの、お父さんに憧れたから。







夢月「おれは絶対に、アイドルになるから。




お父さんやお母さんや、みんなを笑顔にできるような



格好いいアイドルになります。」














おれはお母さんに、手紙を渡した。







この手紙は、お母さんとお父さんに書いたもの。












A「…むっちゃん。」






夢月「…！？」









お母さんの匂いに包まれた。






あ、抱きしめられてる？









A「…頑張ってね。




応援してるからね。」









夢月「…！…うん！」

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