〜７💌〜 ページ7
どういう状況だよこれ…
「凛月先輩〜、ま〜くん来ましたよ〜？」
「…んんっ、」
Aに「ま〜くん」って呼ばれるの、
なんかいいな。
「あと５分〜。」
「それはお前にとっての５時間だろうが。
早く起きろよ。」
夢ノ咲のそばにある公園に行けば、
ビニールシートを敷いた上に正座して、
凛月に膝枕していたA。
ちょっと待て彼氏俺なんだけど
「凛月先輩が、
衣更くんが来るまでって…」
「…凛月〜？？？」
本来ならそこ俺の位置…
…じゃなくて、Aになんてことさせてんだよ。
「お〜き〜ろ〜、
一旦Aから退け！」
「…んぅ…むりぃ………Aの……太腿やわらかい…」
「おい、人の彼女にセクハラしてんなよ。」
等々Aの腰にな腕を回し抱きつき始めたので、
さすがの俺も限界で、ベリッと凛月をAから引き剥がした。
「…むぅ、ま〜くんのあほぉ…」
「アホはどっちだ！
Aのは色々やばいから、膝枕なら俺にしとけ！」
「ま〜くん太腿硬くなってきたんだもん〜。
…まぁ良いや、久しぶりに甘えられるし。」
ぐでっと俺の膝に頭を乗せる凛月。
文句言いながらもちゃんと言うこと聞いてくれるところは褒めてやりたい。
よしよし、と凛月の頭を撫でると、
再び寝息を立て始めた。
「…赤ちゃんみたい。」
「身体だけデカい赤ん坊か。」
Aが凛月の柔らかい頬をぷよぷよと突いても
びくともしない。…意外と爆睡だな。
「てかなんでコイツはここにいんの？」
ずっと疑問だったことを尋ねる。
「私がここに来たとき、丁度寝てたんだよね。
芝生の上にそのままぐったりしてたから、
ビニールシート引いてあげたら『膝枕して〜』って言われて。」
「…そういうのはほっといて良いんだからな？」
凛月っていつもそんなんだし。
「もうすぐ暗くなり始めるし、
そろそろ凛月も起きるだろ。
もうちょいこのままでも良いか？」
「勿論。ゆっくりさせてあげて。」
凛月を見つめながら優しい声でそんなことを言う彼女を見ると、
ただただ、好きだなって思ってしまう。
いいお母さんになりそうだな。
絶対いい嫁さんにも…
って、俺１人で何考えてんだよ気持ち悪い…
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