〜５💌〜 ページ5
「サリぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！！！！！！」
「はいはい、来ると思ったよ！！」
昨日の放課後デートは無事に楽しめたものの、
次の日学校に来たら、こうなるってことは分かってた。
だって、こいつらのことだぞ…？？
昼飯を食べに凛月をおぶって食堂へ行こうとすると、
教室のドアを破壊する勢いでスバルが入ってくるもんだからさ。
その後に続き、北斗も真もあんずも。
逃げられないってことだなこれは…。
「昨日の！！
ねぇ、昨日のは何！？デート！？彼女なの！？」
「いや煩いな！一応俺のプライベートだぞ、ちょっとは声抑えろ！！」
取り敢えず落ち着け、と頭を軽く叩き、
席に座らせた。
凛月は適当にそこら辺に寝かせておく。
「俺の話聞いて何になるんだよ。
お前らには関係無いだろ〜？」
「関係なくなんかないっ！
サリ〜は俺たちの大事な仲間だもん！！」
「いや、そっちじゃないんだよ…。
…彼女くらい居たところで、お前らには何も関係ないし別にいいだろってこと。」
あまり誰彼構わず言いたくないんだけどな〜。
こいつら頑固だからな。意地でも色々聞き出す気だよな…。
「メンバーの恋愛事情も知っておくことは大事なことでしょ！？」
「いや、無理があるだろ。」
「明星くんの言う通りだよっ！
なんで言ってくれなかったの衣更くん！！」
「聞かれなかったからな？」
「衣更、アホコンビがすまんな。
だが俺も、興味がないわけではない。
色々知ったうえで、お前を応援したいんだ。」
結局はメンバーに言わなきゃいけないのか。
北斗の純粋な目にやられて、
なんだか俺もその気になってしまった。
「…はぁ…。…あいつは彼女だよ。」
「やっぱり！！
ねえねえ！いつから付き合ってるの！？
馴れ初めとか教えてよ！」
「馴れ初め？需要あんのかそれ？」
…ていうか、
この前振ってしまった本人の前で話すの、
ちょっと気まずいっていうか…。
「あんずちゃんがね、
色々聞きたいらしくて。」
「え？あんずが？」
予想外だ。
え、好きな人のこういう話って、
普通なら聞きたくなくね？
「…私、真緒くんのこと…諦めきれなくて…。
だから彼女さんのこと、知りたいの。
『真緒くんが好きな女の子になるため』に」
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