〜２💌〜 ページ2
「おい、凛月〜。
お前このあとレッスンだろ、起きろ〜。」
「…ん〜。ま〜くん連れてって〜。」
「たまには自分で歩けよ…。」
いつものように幼馴染みの丸い頭を撫でながら
ため息を１つつく。
今日は珍しく、
生徒会もレッスンも休みの日。
放課後になって帰ろうとしたら、
こいつが１人まだ自分の席で寝てるもんだから
どうにかして起こそうとする。
「…ん〜、良く寝たしそろそろ起きようかなぁ…ふぁぁ…。」
「ったくお前は１日何時間寝てるんだよ…。」
早く行かないと、また瀬名先輩に怒られるぞ〜？
なんて言おうとすると、
スマホの通知音が鳴ったのを感じた。
「ま〜くんのスマホ？」
「あ、俺のだ。」
ポケットから取り出し、
画面を開けば、自然と少し頬が緩んでしまう。
「なぁにニヤけちゃって〜。」
「仕方ないだろ〜。」
彼女からのメッセージに
ニヤけない野郎はいないだろ。
「お熱いねぇ。
ま〜くんに冷めたら俺のところにおいで〜、
って言ってあるのになぁ。中々来ないものだねぇ…♪」
「ぜっっっっっったい行かせないからな。」
そんなことを返して、
スマホの画面に自然を落とす。
真緒今日、放課後時間ある?
Aうん、空いてるよ!どうしたの?
やっぱり、付き合った今でも変わらず
こいつと話すときは緊張する。
たとえそれがメッセージだとしても…。
デートに誘うのはほぼほぼ俺の仕事だけど、
それ以前にまず俺の予定が埋まっていることのほうが多いもんだから、
こうしてデートに誘うことには、まだ慣れていない。
もう付き合って大分経つのに、
まだ両手におさまるくらいしか、ちゃんとしたデートに行けていない。
一緒に帰ることはあるんだけどな。
真緒久しぶりにデートしないか?
遂に送信してしまったそのメッセージ。
するとすぐに既読がついた。
Aえっ!?デートしたい!!
「…かわい」
「声に出てるよま〜くん。」
その後、
彼女に集合時刻と集合場所を伝え、
凛月に見送られながら俺は教室を後にした。
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