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カナエとしのぶは時々、師範との距離を感じる時がある。
前に一度、しのぶは師範の事をわざと「姉さん」と呼んだ時だ。
一瞬驚いた顔をしたAだったが、その瞳の奥に恐怖が映りこんだ。
そして、困ったように笑うと頭を撫でて、『弟子に慕って貰えるのは嬉しいな』と言ったのだ。
態々「弟子」である事を強調して、決して家族とは言わせてくれないし、言ってくれない。
必ず自分たちと師範の間に一線を引かれている。
その一線を越えようとすれば、彼女は静かに拒絶する。
この繰り返しだった。
カナエが以前、「もしかして、師範に本当のきょうだいがいらっしゃるから、姉と呼ばれるのが嫌なんですか？」と聞いた時があった。
すると、Aは驚いた顔をして、また困ったような苦しいような笑顔を見せた。
『本当のきょうだいにも、姉と呼ばれたく無いんだよ』
「ごめんね」と返した彼女は、優しい手でカナエの頭を優しく何度も何度も撫で続けた。
二人は師範が何かを隠している事を、薄々気づいていた。
極めつけに、師範の本当の髪の色が黒ではなく赤だと知って、それを染めて隠している時を目撃してしまった時に確信へと変わった。
そんな時、Aが見守る中、カナエが下弦 伍を討伐し、花柱として就任する事となった。
「今までお世話になりました」
『カナエもしのぶもよく頑張りました』
「遊びに来てください」
『ええ、もちろん』
お館様から、屋敷を賜った胡蝶姉妹は、師範の屋敷を出る事を決めた。
桜柱は、すんなりとそれを受け入れて『まずは屋敷に荷物運ばなきゃね？』と笑顔で腕まくりをしていた。
いつもの彼女に苦笑する姉妹だが、師範の足枷になりたくないという思いが強かった。
カナエ 17歳、しのぶ15歳、A19歳になっていた。
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ゆり - え！待って、私も桜柱なんだけど❗しかも、桜の呼吸一緒です (2021年11月11日 20時) (
レス) @page1 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - 面白かったです！ �，任�願いします！！ (2021年10月4日 18時) (レス) @page49 id: a571a62cd6 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 安仙任さん» こちらこそ、引き続き読んでいただきありがとうございます！ (2021年1月7日 15時) (レス) id: 2c921dc331 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを書いてくれてありがとうございます。これからも応援しています！私は�，�いいです！ (2021年1月7日 13時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
蕨 - �，任茲蹐靴�お願いします (2021年1月7日 11時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2020年4月7日 16時
