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刀を鞘へと収め、腕を横へ伸ばせば、そこに浅葱が華麗に着地する。
『竈門炭治郎と竈門禰豆子の両名を連れ帰るよう、山全体に伝達して。特徴は＿＿』
Aが浅葱へ産屋敷に言われた通りに指示を出す、その背中を伊之助はキラキラと輝く瞳で見つめていた。
自分の刃が通りもしなかったあの鬼の頸を、目の前の彼女の刃は一瞬で落とした。
今まで見たことがない強者に、伊之助の心が躍る。
その事実がどうしても、彼の闘争心に火をつけるのだ。
『じゃあ、まかせた』
夜空を飛んでいく浅葱を見て、安心して任務に向かおうと足に力を入れた時だった。
「ちょっと待てーー！！俺と戦え桜女！！」
後ろからいきなり聞こえた大声に、Aは驚いて後ろを振り返る。
所々出血していて、立っているのもやっとであろう少年を見て「何を言っている」と言いたげな瞳を向ける。
「あの十二鬼月にお前は勝った。そのお前に俺が勝つ…そういう計算だ！！…そうすれば、俺が一番強いという寸法だ！！」
鼻息を荒くして、戦えという少年に彼女は溜息をついた。
どうしたものかと思いながらも、返事をしようと口を開きかけた。
「修行しなおせ、戯けもの」
木の上から聞き覚えのある声が降ってきた。
二人が見上げれば、半々羽織が特徴の冨岡が伊之助を見下ろしていた。
『義勇』
「頭が来るとは聞いていない」
『私も来る予定では無かったんだけどねぇ』
伊之助は、冨岡の言葉にたじろぐものの、「なんだお前は！！」と声を荒げる。
そして、Aに向かって勝負しろの一点張りである。
『……あの鬼は十二鬼月ではない。その鬼に勝てないのに私に勝つなんて無理。きっと義勇にも完敗でしょうね。それに、その深手を負ってるのにも関わらず勝負を挑むとは……頭を冷やしなさい、猪くん』
「なっ…十二鬼月じゃない！？」
衝撃の事実を知り、棒立ちになっている伊之助を横目に、冨岡に後を任すとAはすぐさま本来の任務へと走り出した。
この山を越えて、少し先にある村がそうだ。
那田蜘蛛山で少し時間を使ってしまい、多少焦りがにじみ出る。
この任務を受け持ったのは他でもない。
その村から夜な夜な女が消えるそうだ。
そう思うだけで、Aは拳を強く握ったのだった。
−−−−−−−−−
大正コソコソ話
「竃門炭治郎の歌」は主人公にも合てはまるんですよ
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ゆり - え！待って、私も桜柱なんだけど❗しかも、桜の呼吸一緒です (2021年11月11日 20時) (
レス) @page1 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - 面白かったです！ �，任�願いします！！ (2021年10月4日 18時) (レス) @page49 id: a571a62cd6 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 安仙任さん» こちらこそ、引き続き読んでいただきありがとうございます！ (2021年1月7日 15時) (レス) id: 2c921dc331 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを書いてくれてありがとうございます。これからも応援しています！私は�，�いいです！ (2021年1月7日 13時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
蕨 - �，任茲蹐靴�お願いします (2021年1月7日 11時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2020年4月7日 16時
