6ページ ページ9
「ふむふむ、なるほど……」
経緯の説明を聞き終わったピスティさんはゆっくりと頷いた。
『運動なんて、どっかのSF小説で滅んだ地球のように滅びればいいんです。』
「地球で例えるなよ…」
そこでパシンッとピスティさんが急に手を叩いた。
「よし!じゃあこうしよう!ミュセルたん!ジャーファルさん!」
『はい?』
「2人で腕相撲やってみて!」
「『言ってる意味がわかりません。』」
うわ、ハモった最悪……
ってか腕相撲……?腕相撲って、あの腕相撲よね?
『なんでそんなことするんですか?』
「まぁまぁいいからやってみてよ!」
『え……この人の手握るの嫌なんですが…』
「ことごとく失礼だよね君って。」
…まぁ、それはこの際しょうがないか。
私は起き上がってジャーファルさんの手を握る。
『ぶっちゃけジャーファルさんのボロ勝ちが見えてるんですけど。』
「あ、やっぱり?そうですよね、腹筋1回もできない君が腕相撲強いわけないもんね。
始まった瞬間に決着つきますよ。」
『………』
くそ…自覚あるけどこいつに言われたら腹立つわ……
私は「始めてください」という視線をピスティさんに送った。
「よし!じゃあ、よーい始め!」
そんな声が聞こえた瞬間、グッと腕に力を込める。
ダンッと手が地面に叩きつけられる音がした。
叩きつけられたのは………
「……は?」
『……………あれ?』
ジャーファルさんの手。
『え?ん?…もしかして勝ちました?』
「……い、いや……あれ!?」
え、本当に……私の勝ち…?
説明を求めるように、隣で笑っているピスティさんを見る。
「あはは、やっぱりね〜
だってさ、ミュセルたんっていっつもすごい量の本を運んでるでしょ?
おかげで腕だけは力あるんじゃないかなって!」
ニコニコしながら「でもまさかジャーファルさんが負けるとは!」なんて言うピスティさん。
……あー、思い当たる節はかなりあるわね…
確かによく本を運んでるから…
なるほど、それで鍛えられてたのか…
ていうか……
私はチラッと目の前の人を見た。
『女子に負けるジャーファルさんって……』
「いや、今のは油断しただけです。
よしミュセル。もう1回やりません?」
『あはは、女子相手に本気出すんですか?
ジャーファルさんったら大人気なーい。』
「棒読みで言うな!更に腹立つ!!」
109人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紀美野愛(プロフ) - ranuさん» ほんとですか!ありがとうございます!私も白雪姫の回は気に入ってるのでとても嬉しいです笑 (2016年7月21日 9時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
ranu - 白雪姫の話めちゃくちゃ面白かった!!!ミュセルとジャーさんのツッコミ確かになwwww都合良過ぎるししかもsi体愛好家の●●で目覚めるってwwwww・・・・まぁとにかく、めっちゃくちゃ吹き出しました。。。。 (2016年7月20日 20時) (レス) id: a075aa479c (このIDを非表示/違反報告)
紀美野愛(プロフ) - カマズミさん» あぁ!ビーチバレーか!ありがとう!落とし穴wwww (2016年3月7日 21時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
カマズミ(プロフ) - フツーにビーチバレーとかかなー、って思ったら下にすごい人がいたww (2016年3月7日 21時) (レス) id: f71029ae57 (このIDを非表示/違反報告)
紀美野愛(プロフ) - むすさん» 待って笑ったwwwww館長さんが真顔で落とし穴作ってるとこ想像しちゃったんだけどwwwww (2016年3月7日 20時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ