【マギ】愛書家少女は恋を知らない。【ジャーファル】

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｢そーして白雪姫は、毒りんご……あ、違う！
うーん毒飴？飴ちゃん食べて死にました！！｣


うん、ナイスよナレーションの子。

というわけで飴ちゃん食べて死にました、白雪姫です。

今は(なぜかあった)ガラスの棺に入れられてます。

ほんとになんであったのよこんなの……


というより。

私は真横に立ってる人を睨みあげた。


『……いつまでそこに突っ立ってんですか、ジャーファルさん。』

｢死んでるんだから喋るなよ白雪姫。｣

｢そーだよジャーファルさん！
ちゃんとセリフ言いなさい！｣


そんなピスティさんの言葉にジャーファルさんはため息をつく。

…次のセリフ、そんなに言いにくかったっけ？

そう思って記憶を探り、｢あー｣と納得した。



｢……………なんて綺麗な女の子なんだー｣

『絶対思ってないでしょ王子様…』


そう言うとジャーファルさんはわざとらしく肩をすくめた。


｢そもそも、これは話がおかしいんですよ。
死んでるんですよ？白雪姫。
死体に惚れるとか王子様の頭おかしいんじゃない？｣

『全国の夢見る少女に謝ってください。』

｢ていうか、原作での白雪姫の年齢知ってます？
７歳ですよ、７歳。
王子様はロリコンの死体愛好家なんです。｣

｢えー！ジャーファルさん、ロリコンの死体愛好家なの！？｣

｢誰がいつそんなこと言ったんですか！｣


………いや、まぁ言ってることは間違ってないんですけどね。

……そういや変態よね王子様…


というかこんな話を子供たちの前でしていいものなの？

そう思って子供たちの方を見ると、そもそも話の意味がわからないようでみんな首をかしげていた。

うん…そのまま純粋に育って下さい……


｢ほらほら！じゃあさっさと次のシーンいってよ！｣

切に願いながらピスティさんの言葉を聞き、また記憶を探る。


えーと、次のシーンは……

そこまで考えてビシッと固まった。

代わりにピスティさんと子供たちの声が聞こえた。


｢｢｢王子様が白雪姫にキスするシーンだよ！｣｣｣

『｢よし飛ばしましょう！！｣』

｢だめだめ！ちゃんとやりなさい！｣


や る わ け な い で し ょ ！？

例え振りだろうが絶対やだわ！！


『したら本気で刺しますからねジャーファルさん』

｢ばかなの？するわけないでしょ｣

｢｢｢｢えええええーーー！！？｣｣｣｣

『｢えーーじゃないです！！｣』

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