閑話４８ ページ16
かくして始まった期末テスト。
「はじめ！」
先生の号令と共に、配布されたテスト用紙をめくる音、ペンが紙の上を滑る音、
たまに消しゴムが削れる音などが教室を満たしました。
「(…やっぱり去年より問題が複雑になってる…)」
しっかり対策したつもりではありましたが、答案用紙を埋め終わったのは
試験終了時間ギリギリになる教科もありました。
テスト期間中は、流石に教室と寮の往復のみになりました。
他の皆さんも、テストが終われば次の教科の勉強に取り掛かり、
その日のテストがすべて終われば寮に直行…という方ばかりです。
一度だけ、ジェイドさんからアズールさんへのアポが取れたと
声をかけていただきました。
「テスト終わりの1週間後、モストロラウンジへお越しください。
テスト終了後はラウンジが込み合う可能性があり、
ゆっくりと時間が取れない可能性がありますので…」
「そうですか…わかりました。わざわざありがとうございました、ジェイドさん。」
「いえ。こちらこそ申し訳ありません。
Aさんをずいぶん待たせてしまうことになってしまって…」
「急ぎじゃないから大丈夫ですよ。では、また。」
ひとまずアズールさんへの約束は取り付けることができました。
……
……
「は？アズール氏に頼み事？」
「えぇ。」
「……本気？」
テスト初日の朝。
イデアさんに談話室で何気なく、アズールさんにアポイントを取った話をした時でした。
「なんで僕じゃなくアズール氏？」
「あ、兄さんがやきもち妬いてる〜」
「違う違う。」
「私が今欲しいものが、シンプルにお金だからです。」
「は？」
茶々を入れてくるオルトさんをやんわりスルーしながら、
イデアさんは依然として私を見つめています。
「テストが終わったら新しいスマホを買いに行く約束をしたでしょう？
おそらく母上からお金は送られてくるとは思うのですが、
それでは私が納得しないので、お金を手に入れて母上に返したいんです。」
「…え、なに、モストロラウンジでバイトでもする気？」
イデアさん的には冗談を言ったつもりだったようですが、
私は本気でした。
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雲紋 狂歌(プロフ) - 白樺葵さん» 言い方が親目線(笑)pcはですね。うちのかあいいかあいい白柴に…(^^ゞ まあ、親のスマホとvitaちゃんさえあればツイステも、更新も出来るんで。悲しくなんてっ！ないんですけどっっっっっ!!! (2021年8月26日 20時) (
レス) id: ba521741cf (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 雲紋 狂歌さん» おぉ！反応早い！(笑)嬉しいです〜♪夢主くんね、いろんな感情にあてられてしんどくなったのかもですね…(汗) アズールとのビジネストークがですか！？カッコイイってよ〜夢主く〜ん (2021年8月26日 17時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
雲紋 狂歌(プロフ) - そして！更新ありがとうございます！ミュートロギアくんどした?!今後が気になりすぎる!!私的にアズールとの会話がなんかカッコよかった(?)です！ (2021年8月26日 13時) (レス) id: ba521741cf (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 雲紋 狂歌さん» おぉ！ログインおめでとうございます！！しかしなぜパソコンが使えないように…！？ そうそう、昔っからそうで…夢小説という存在を知らなかったころから、映画や漫画を見ると「ここに自分を挿入したらどんな展開になるかな？」と想像するのが好きだったんですよ。 (2021年8月26日 13時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
雲紋 狂歌(プロフ) - 映画の様に…???流石です。_(._.)_ あと！念願のログイン達成！お気に入り登録しておきました!!ひゃっほう！…pc使えなくなりましたが… (2021年8月26日 13時) (レス) id: ba521741cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年7月29日 17時
