絶対的アンサー【宮治】

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でも、これからあたしは、治くんの隣という彼女だけの特権で、治くんと一緒に笑うことができるんだ。そう考えたら、治くんにあたしの気持ちが最初からバレバレだったことも、周りの歓声や悲鳴も、侑くんの冷やかしも、全てどうでもよく思えて。



「あたしの治くんにも手出すなよ諸君達！」

「ふはっ！！Aちゃん最高や、マジで好きやわ」



これからよろしくな、と治くんに抱き締められたあたしは世界一幸せ者だと思った。








体育祭から数日後。全校生徒の前で熱い抱擁を交わしたあたし達は校内公認のカップルとなり、あたしはあの治くんの彼女だからか前よりも視線を集めるようになりなんだか落ち着かない。



今日も学食で友達とご飯を食べていると、周りから「治くんの彼女や」「相変わらずよう食べとるで…」「太ってフラれればええのに」と、時たま悪口なようなものも聞こえてくるがあたしのメンタルは鋼である。なんせあたしには治くんと食という最強の味方がいるのだから！



「治くんかっこいいわ〜…」



少し離れたテーブルで友達とご飯を食べている治くんに思わず見惚れて、食事中だというのに声が漏れた。友達はあたしが食事中に話し出しても驚かなくなった。



「今日治くんとデートなんやろ？そんな食べとったらデートで腹下すで」

「へーきへーき。寧ろこれでも量減らしてるから」

「どこがやねん。あんたの胃袋バケモンか」



放課後は部活休みの治くんと食べ歩きデートだし、わくわくが止まらない。ふふふとニヤニヤしているあたしだったが、突如こちらを見た治くんと目が合ってしまい思わず手を振ってしまった。


治くんも笑って手を振り返してくれる。その後隣に座る角名くんに何かコソコソ話して角名くんに肩を叩かれていた。



「絶対今あたしのこと可愛い〜って言って角名くんにどつかれてたんだと思う」

「A、ますますポジティブなったな」

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