【おそ松さん】人を好きになったっていいんだよ【一松】

第23松　一松side ページ26

それから日が経ち、葬式が行われた。父さんと母さん、もちろん俺達も行った。
葬式は常連客の人達がたくさんいて、別れを惜しんでいた……。



そして来てくれた常連客一人ひとりに頭を下げる彼女。



A『皆さん、今まで父と母をありがとうございました。
……ほ、ほらあんまり暗い顔しないで？
喫茶店に来て下さった時のように、笑って下さい。うちの両親は皆さんが明るく笑ってくれるのが大好きでしたから。(^^)』



そう言って笑顔を見せる彼女。でもやっぱり目は悲しそうで暗い。
常連客の人達も彼女に思わず涙したり、ちょっと戸惑っているようだった。



俺もどうしたらいいのか分からないし………
ていうか笑えるわけないじゃんこんなの…………



葬式が終わり落ち着いた頃、母さんと父さんは彼女に声を掛けた。



松代「まだ体調良くないでしょ？ゆっくり休んで？」



松造「何かあったら言ってくれていいからね？私達に出来る事があるならいつだって力を貸すから。」



A『ありがとうございます。松代さん、松造さん、それからおそ松さんにカラ松さん、チョロ松さん、十四松さん、トド松さん、一松さん………




来て下さってありがとうございました。それから……父と母がお世話になりました。』



と頭を深く下げ、そして喫茶店の中に入った。
俺達も家に帰るがその途中、母さんが泣き出した。



松代「……っ…泣いたっていいのにっ……私達にそんな気を遣ってっ……」



確かにそうだよ。葬式なのに“笑え”だなんて言うし、笑ってるし……
変わってる…………



そしてふと喫茶店の窓を見た。
彼女の姿が見えた。だけど顔は_________________

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