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.
「………え？」
指先が離されると先輩はすぐに起き上がり
テーブルに肘をつき、顔を覆うようにして呟いた。
「ごめん、今日は帰って」
その言葉の意味を理解するのに
きっと数秒かかってたと思う。
なにが起きたのか分からなくて
押し倒されたままだった体制の私に
先輩はまたこっちを見て、背中を支えてくれながら私を抱き起こしてくれた。
「帰って、って……？」
「そんな気持ちで俺に抱かれんなよ」
「だ、だって先輩が………っ、
「分かってるよっ」
その強い口調と共に
私の肩を掴んでた手に力が入ったのが分かった。
「正直、少しは俺に気持ち傾いてんじゃねえかって期待もしたりした。
けど、完全にダメじゃん。」
弱々しくなっていく声に
私は首を横に振って、一生懸命否定してたけど
俯いてる先輩はきっと気付いてない。
だから、
「そんなんで俺に好きとか言うなよ……っ」
これ以上私は何も言えなくなった。
だってそれはその通りだし
ただ今この時、先輩が離れていくのが怖いから
出てしまった言葉だと言われれば、否定出来ない……。
「ごめん……なさい…っ、」
ただ私が悪いだけなのに。
私が裕太のことを忘れられなくて
先輩に気を持たせて傷付けたのに。
私が…………、
私が泣く資格なんてないのに。
ガタッ、と立ち上がって
暗闇の中ソファ横に置いてあったカバンを手に
先輩の部屋を飛び出した。
胸が、
張り裂けそうに苦しい。
.
「………っ、はぁ…っ、はぁ……」
駅付近まで走ってきて
立ち止まり、耐えきれずにしゃがみ込んだ。
私……、何やってるんだろう……。
いくらあんな声で先輩に言われても
こんな中途半端な気持ちで行くべきじゃなかったんだ。
ぽたぽたと地面に涙が落ちて染み込んでく。
もういくら泣いても先輩には頼れないし
迎えにも来てくれない。
涙を流しながら、カバンに入ったままの
先輩に渡せなかったプレゼントを
ギュッと握りしめていた━━。
＊＊＊＊＊
先程一話のみ間違えてアップしてしまったので
更新通知が何度も行ってしまってたら
ごめんなさい！！(；_；)
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はちみつみゆ(プロフ) - みちこさん» ありがとうございます〜！相変わらずの北山先輩エンドで申し訳なかったんですけどそう言ってもらえると安心です、助かります(；▽；)北山先輩とのその後はいつか書けたらいいなぁ…と思ってますので、北ニカ作品共々また宜しくお願いします♪ (2020年9月27日 13時) (
レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - あやかさん» こちらこそありがとうございました！結局行き着くとこは北山先輩とのハピエンでなんだか私の願望みたいになっちゃうとこ直したいんですけどね。笑 私もいつかは番外編も書きたいと思ってますのでその時はまた宜しくお願いします♪ (2020年9月27日 13時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - mitsuwakoさん» ありがとうございます！お陰様で完結させていただくことが出来ました(＾＾）ハラハラしてくださったなら良かった…安心…笑。可愛いとこもあるのが北山先輩のいいとこですよね♪こんな先輩私たちの前にも現れないもんですかねぇ…笑。長い間ありがとうございました！ (2020年9月27日 13時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ちょうすけさん» ちょうすけさん！本当に毎度毎度いつもありがとうございます〜！涙 続編ですね、いつか本当に書きたいんですよねぇ裕太と遥さんも交えて(＾＾）ニカちゃんメインの方もまた更新頑張っていくのでまた宜しくお願いしますね♪ (2020年9月27日 13時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - お疲れ様でした!ミツ担故北山先輩とハピエンで終わってほしかったので^_^この結末は嬉しいです!次は北ニカですか^_^そちらも楽しみですが主と北山先輩との続きも気になったり(^^)またお邪魔します^_^ (2020年9月18日 17時) (レス) id: c83a8a8018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつみゆ
| 作成日時：2020年7月10日 15時
