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影事 ページ4

「_伊東 倉元、佐々木 琲世、半井 恵仁、林村 直人一等捜査官」

「諸君らを上等捜査官に任命する」

「本局長 和修吉時」


春が来て、僕はひとつ年をとった。


オークション掃討戦で功績を挙げた僕たちは、
みんな階級を上げた。


それで驚いたことがひとつある。


「(不知くんと才子ちゃんは
三等から二等捜査官。
瓜江くんと六月くんは一等捜査官)」


つまり


「(六月くんが二階級特進を遂げたこと)」


オークションの情報入手と内部潜入。
ビックマダムの駆逐に
貢献したことを受けての評価だった。



そして、


「真戸 暁、A上等捜査官。
諸君らを准特等捜査官に任命する」

「また、A准特等捜査官。
貴君には金木犀賞を授けるとする」


僕は未だに彼女には追い付けず。


「(僕が指導者であることには変わりないけど
実質Aちゃんの方が上司なんだよなぁ)」


そう思うと少し複雑だ。



「あ、Aちゃ…」


式が終わり、適当に食事を取り分けている最中。


一人でぷらぷら歩いている彼女を見つけ、声をかけようとした



が、その声は他のコエによって掻き消された。




「"喰種"が准特等だってよ」


「まー"当たり前"っちゃあ当たり前だよな」


「元の構造が人間より"遥かに"優れてるからね」


「俺らとは住む"セカイ"が違いますなぁ」


「ていうか流石に今回は"コネ"だろ」


「それに金木犀とかどんだけ"同胞殺してんだ"って」








…僕は知っている。


彼女がいつも自主トレーニングを
欠かさずに行っていることを。


僕は知っている。


彼女は疲れていても
努力を一切惜しまないこを。


僕は知っている。


彼女は戦いの後、犠牲となった喰種に向けて
必ず黙祷をすることを。




「(彼女のことをよく知ろうともせずにそんな事…!)」



「ちょっと君たち_!」



陰口を言っていた捜査官らに注意をしようとした時、

またもや僕の声は他の声によって掻き消されることになった。









「__口を慎め」



「負け犬の遠吠えって…よく言ったもんしょや」

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あちゅ(プロフ) - つ、続きが…気になりすぎる!!!!! (2018年5月21日 3時) (レス) id: 21ec6c9989 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが見たいです (2018年5月12日 21時) (レス) id: a5de77afb3 (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ面白いです!続き気になります(( (2018年3月31日 21時) (レス) id: 09905f0f4e (このIDを非表示/違反報告)
blackReaper(プロフ) - くっそ面白いのに終わりなんですか... (2018年3月21日 5時) (レス) id: 28830f5cdf (このIDを非表示/違反報告)
- とても感動しました!素晴らしい作品でしたこれからも応援してます (2018年3月10日 19時) (レス) id: e17635b3c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:透夏 | 作成日時:2017年12月31日 16時

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