検索窓
今日:34 hit、昨日:5 hit、合計:86,972 hit

2 ページ10

【A side】

時透 無一郎
「…春柱、なんて聞いたことない。柱は10人だよ。炎柱、蟲柱、水柱、音柱、岩柱、風柱、恋柱、蛇柱、そして僕と兄さんの霞柱」

時透 有一郎
「それに俺達に姉はいない。俺の兄弟は無一郎だけだし、父さんも母さんももういないから無一郎がたった一人の家族だ。…何かの間違いじゃないのか」

…何、で ?

時透 A
「…間違いなんかじゃ、ないよ…。

私は二人の姉だし、春柱。時透 A 。

その羽織を贈ったのは私だし、この羽織も私が柱になった日に二人がくれた」

…どうして?

どうして、忘れちゃったの。

自分が二人の姉である証拠がほしくて、巾着を漁る。

時透 A
「…この組紐、二人も色違いの持ってるでしょ?

二人の11才の誕生日に私があげた。三人お揃いの組紐」

桃色の組紐。

時透 A
「この栞、昔ゆうがくれたんじゃない。」

銀杏の葉の栞。

時透 A
「この手紙だって小さい頃、読み書きできなかったむいが頑張って書いてくれたんじゃない」

お手紙。

時透 A
「私は全部…全部覚えてるのにっ…何でっ!どうしてっ…どうして…っ、どうしてなの?…何で…私のことだけ忘れちゃったの…?」

何も信じられなくて、わけがわからなくて、声をあげて泣き出してしまう。

時透 有一郎
「っ…おい、ねっ…んむっ」

時透 無一郎
「こんなところで泣かないでくれない?赤ん坊じゃないんだからさ。とりあえずこっち来て」

時透 有一郎
「んんっ…っ、おい、無一郎」

時透 無一郎
「兄さん」

時透 有一郎
「…わかった」

その場にくずおれて泣く私の手をむいが容赦なく引く。

その後ろをゆうがため息をつきながらついてくる。

3→←時透兄弟は姉に仕返しをしたい。1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
127人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るるっち | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年6月8日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。