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【A side】
時透 無一郎
「…春柱、なんて聞いたことない。柱は10人だよ。炎柱、蟲柱、水柱、音柱、岩柱、風柱、恋柱、蛇柱、そして僕と兄さんの霞柱」
時透 有一郎
「それに俺達に姉はいない。俺の兄弟は無一郎だけだし、父さんも母さんももういないから無一郎がたった一人の家族だ。…何かの間違いじゃないのか」
…何、で ?
時透 A
「…間違いなんかじゃ、ないよ…。
私は二人の姉だし、春柱。時透 A 。
その羽織を贈ったのは私だし、この羽織も私が柱になった日に二人がくれた」
…どうして?
どうして、忘れちゃったの。
自分が二人の姉である証拠がほしくて、巾着を漁る。
時透 A
「…この組紐、二人も色違いの持ってるでしょ?
二人の11才の誕生日に私があげた。三人お揃いの組紐」
桃色の組紐。
時透 A
「この栞、昔ゆうがくれたんじゃない。」
銀杏の葉の栞。
時透 A
「この手紙だって小さい頃、読み書きできなかったむいが頑張って書いてくれたんじゃない」
お手紙。
時透 A
「私は全部…全部覚えてるのにっ…何でっ!どうしてっ…どうして…っ、どうしてなの?…何で…私のことだけ忘れちゃったの…?」
何も信じられなくて、わけがわからなくて、声をあげて泣き出してしまう。
時透 有一郎
「っ…おい、ねっ…んむっ」
時透 無一郎
「こんなところで泣かないでくれない?赤ん坊じゃないんだからさ。とりあえずこっち来て」
時透 有一郎
「んんっ…っ、おい、無一郎」
時透 無一郎
「兄さん」
時透 有一郎
「…わかった」
その場にくずおれて泣く私の手をむいが容赦なく引く。
その後ろをゆうがため息をつきながらついてくる。
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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
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