3 ページ11
【A side】
路地裏で、むいの手が離れる。
…もう、何がなんだか、何にも分からなかった。
時透 無一郎
「…それで」
冷たい目が私を見下ろす。
時透 無一郎
「まだ僕らの姉だって言い張る?」
時透 A
「…」
無言で小さく頷く。もう何と言われたって構わない。
私は二人の姉だ。二人は私の、大切な弟だ。
これだけは絶対に、覆せない。何と言われても。
時透 無一郎
「…ふうん。…ならさ、証明してみなよ。これから僕が質問するから。姉なら答えれるでしょ?」
再びこくん、と頷く。
時透 無一郎
「僕らの出身地は?」
時透 A
「…景信山。…杣人だった」
時透 無一郎
「…正解。…じゃ、僕の好物は」
時透 A
「ふろふき大根」
時透 無一郎
「僕達の特技」
時透 A
「折り紙。死ぬほど飛ぶ紙飛行機、作れる…」
時透 無一郎
「僕達の身長」
時透 A
「160cm。…ゆうのほうが1mm大きい」
時透 無一郎
「僕達の誕生日」
時透 A
「8月８日」
時透 無一郎
「霞の呼吸 漆の型」
時透 A
「朧」
時透 無一郎
「僕の鎹鴉」
時透 A
「銀子」
時透 無一郎
「兄さんの」
時透 A
「金子」
時透 無一郎
「…昨日の朝ごはん」
時透 A
「へっ?…焼き魚と白米、お味噌汁。ゆうが作ってくれたやつ」
時透 無一郎
「僕の得意料理」
え?得意料理あるの?()
時透 有一郎
「あー…無一郎、流石にそれはやめろ。俺でも答えられない」
時透 無一郎
「むっ…じゃあ兄さんも何とか言ってよ」
時透 有一郎
「…わかった。」
―俺達は何人兄弟だ?
時透 無一郎
「ちょっと、兄さんっ」
時透 A
「さ…三人。私、ゆう、むい…っ」
…否定、されちゃうのかな。「俺の兄弟は無一郎だけだ」、って。言われちゃうかな?
そう思ったら自然に声が震える。
…けど。
ゆうは、困ったように微笑んでいった。
時透 有一郎
「…正解だ、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます！あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (
レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい！！！！そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー！それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
