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【A side】
そして五日後。
その日も例に漏れず暑い日だった。
時透 A
「ゆう、むい、おめでとう」
有一郎&無一郎
「ありがとう、姉さん」
ゆうはちょっと照れくさそうに微笑み、むいは無邪気にニコニコ笑い飛び付いてくる。11才になってもまだまだ可愛い。
最近は暑いのもあって二人ともいつもピリピリ苛々してるみたいだったけれど、今日ばかりは素直に嬉しそうだったのでちょっと安心した。
時透 A
「あ、そうだ、これ」
私は棚から小さな小さな包みを二つ持ってくる。
時透 A
「二人にこれ、あげる」
時透 有一郎
「ありがとう。…あけても、いいか?」
時透 無一郎
「わぁ!綺麗…」
時透 有一郎
「…もう開けてるし…」
むいがキラキラした目で包みを開けたのを見て、やれやれといった様子ながらゆうも包みを開ける。
時透 有一郎
「…これ…組紐か?」
時透 A
「うん、この前カナエの妹のしのぶにもらって、気に入ったからお店教えてもらって二人にも買ったの」
そういい一つに結っていた自分の髪をほどき、桜色の組紐をみせる。
時透 A
「3人でお揃いってあんまりなかったし、あと二人とも髪長いから、髪結うのにも使えるでしょ?」
時透 無一郎
「うんっ。ありがとう、姉さんっ!!僕、姉さんだと思って大切にする!!」
そういいむいは翠の組紐をぎゅっと胸に抱き締めた。
ちなみにゆうのは蒼色。しっかりものの彼には落ち着いた色が合うと思う。
時透 A
「それは嬉しいなぁ。最近あんまり一緒にいられないし、それがあれば少しは寂しくないね」
時透 無一郎
「…うん。…でも、僕やっぱり本物の姉さんの方がいい。これも大事にするけど、ちゃんと帰ってきてね?」
そういってうるうるした目でむいが見てくる。う…可愛い。
時透 有一郎
「…それも、無傷で…な」
と、ゆうが付け足す。うん、わかってるよ。心配してくれてるんだよね。ありがとう。
そのとき。
「カァ!カァ!任務ゥ!任務ゥ!」
鎹鴉の歩が任務を運んできた。
時透 無一郎
「えぇ、今日まで任務なの?」
寂しげにむいがいう。…いつもごめんね。
時透 A
「帰ってきたらまたお話ししよ。…ゆう、来て?」
素直によってきたゆうと、ずっとくっついていたむいを、ぎゅううっと抱き締める。
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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
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