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【無一郎 side】

じわり、と視界が滲む。

あ〜あ、兄さんが耳元でずっと泣いてるから、僕にまで移っちゃった…。

時透 無一郎
「僕、兄さんの事ずっと冷たい人だって思ってた。

いっつも、あんなに想ってくれて、守ってくれて、大切にしてくれて…

それなのに、僕、姉さんが兄さんの気持ち教えてくれた時ですら、信じなかった。

兄さん…心配かけてごめん、いつも不安にさせてごめんっ…!!

あと、いつもありがとうっ…!

兄さんが僕の事大切に想ってくれてるの、わかったから…!」

まるで幼い日のように、二人で抱き合いながらわんわん泣いた。

子供みたいに、わんわん泣いた。

…そして、しばらくして小さく開いていた扉が音もなくそっと閉められた。




【A side】

音をたてないように、そっと扉を閉じ、ふぅっと息をはく。

時透 A
「しのぶ、案内させといて悪いけど、今日はやっぱりお見舞いはいいわ。また今度にする」

胡蝶 しのぶ
「あら、いいんですか?」

時透 A
「ええ。…久しぶりに仲良く二人でお話してたいだろうし、邪魔なんて野暮なことできないわよ。
…あ、そうだ。よかったらこれから一緒に甘味処に行く、って言うのはどう?しのぶ」

胡蝶 しのぶ
「まあ…とても魅力的なお誘いですね。ですが、私はちょっとやってみたい事があるので」

時透 A
「そっか…じゃ、またにしましょうか。
それじゃ、また明日来るわ」

胡蝶 しのぶ
「ええ、また明日、です」

微笑むしのぶに手を振り、私は立ち去る。



…後日。

むいが目覚めたらしらせるようしのぶに言われていたのを思い出したゆうが扉をあけるとしのぶに遭遇。

時透 有一郎
「こっ…胡蝶さん、まさか今までの聞いてっ…!?」

胡蝶 しのぶ
「さぁ、どうでしょうね…。それにしても、有一郎君いいこと言いますね…無一郎の「無」は」

時透 有一郎
「うわばっちり聞かれてる…ちなみにどこから?」

胡蝶 しのぶ
「神様、仏様…の辺りですかね」

時透 有一郎
「想像以上に冒頭だった」

…なんて会話をしたと聞きました。


【時透の長男は弟と仲直りしたい。 end】

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廣岡唯 - 3だあ (11月21日 13時) (レス) @page28 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwキャラほうたい (11月21日 13時) (レス) @page4 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!今思えばキャラ崩壊させすぎでは……?と思う描写も多いのですがそれでも今なお楽しんでくれる方がいるというのは本当に嬉しい限りです。コメントありがとうございました! (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - このお話よくできてますよ👌すごく面白いですこの作品‼️特に無一郎と有一郎の3分クッキングが面白くてすごく笑いました❗無一郎と有一郎のキャラ崩壊がすごく面白いです✨ (8月27日 19時) (レス) @page44 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まじですか!!!!めっちゃ嬉しいです//////楽しみにまってます** (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るるっち | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年6月2日 15時

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