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No side
「霞柱様の鎹鴉ちゃん、こっち」
大怪我を負った無一郎を支えていたAが滑り落ち、意識を失ってしまい、悲しそうにカァカァと鳴いていた鴉の前に
鬼殺隊の隊服を纏った小柄な少女が、
真っ黒の髪を肩あたりで揺らしながら立っていた。
「カァ!?誰ヨ!?」
顔は影になって良く見えないが、その声は先ほど滑り落ちた少女と類似していた。
「鬼殺隊 階級、癸の
近くに私のお友達がいたの。
助けて貰おう。」
こっち、と言って山を簡単に下山するAと名乗る者。
鴉は不思議に思いつつも、主と主の大事な者の為、何も問わずについて行った。
下山して少し走ると、妙に目立つ3人組が小話をしながら歩いているのを見て、Aが軽快に声をかける。
「炭治郎、善逸くん、伊之助!久しぶり!」
声をかけられた3人は少しの間 固まると、物凄く驚いていた。
特に黄色い頭。
「なっなっなっ!!?なんでっえっ!?
川に落ちて髪と目の色変わったんじゃなかったの!?」
「子分4………」
「善逸、静かにしろ!近所迷惑だぞ!」
しぃ、と口元に指を持っていった少女は
片目をパチリと閉じ、こう言った。
「女の子には秘密の1つや2つや3つや4つや5つくらいあるんだよ」
「多くない!!!?」
そう昔話をしている訳にもいかないので
山で大怪我をしている子がいるけれど、1人じゃ助けられない。手を貸してほしい。と伝え、
急いでそこへ。
「カァカァ!ココヨ!」
鴉が止まった所には確かに大怪我を負った2人がいた。
しかし、当然3人は驚いていた。
先ほど自分達に助けを求めた少女と同一人物のはずの
金髪の少女が大怪我を負ったうちの1人だったからだ。
「……?
子分4がここにもいるぞ?」
「お、おい、炭治郎………」
「………ど、ういうことだ?
A………、あれ?」
炭治郎が少女の方を向くと、
立っていたはずの少女は忽然と姿を消していた。
残ったのは、無一郎の鴉とは別の、
見た事のない漆黒の鴉だけだった。
「A…………?」
______*
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美穂(プロフ) - また更新楽しみにしてます (2022年7月24日 13時) (レス) @page28 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
f,s - ヤバい!無一郎君神! (2020年3月1日 19時) (レス) id: 567bb0e9d7 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - 面白いですね♪続き楽しみにしてます! (2020年1月18日 21時) (レス) id: 059c2de8f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - どうもゆめです!...無一郎君カッコいい...。頑張ってください! (2020年1月6日 15時) (レス) id: 656f6aada7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 好き…………滅茶苦茶好きです…………無一郎くん尊 (2019年12月5日 13時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐみるく | 作成日時:2019年9月2日 0時