第63話「天国と地獄の両方を垣間見る事が出来た」 ページ16
「わ、私…これからも学校へ行っていいの？」
「…お前がそう願うなら」
「まじで！？！？」
完全に嫌々なのが伝わったが、それでも私はバンザーイ！と腕を上げた。
ありがとうカラ松兄さんにちょっと残っていた良心たち！君らのおかげで私は救われた！
「(…Aが早くに襲われたのは、俺があの糞虫に挑発した所為でもあるからな…)」
カラ松兄さんが今そんな事を考えているとも知らず、私は喜びに満ち溢れていた。
猫の前でぴょんぴょん飛び跳ね、軽く顰蹙を買われたが気にせず続けた。
結局逃げられたけど。
つい嬉しくて、ポケットからスマホを取り出し友人AのLI○Eにスタ爆してやろうと指を動かしたら何故かスマホが取り上げられた。
「ちょ、兄さん？返してよ、友人にスタンプ爆破したい」
「その前に、俺からの頼み事を言っていいか？」
「？？？」
私のスマホを上に掲げるカラ松兄さんは何故か凄く真顔である。
腹を殴ったり、腕にしがみついたりして必死に取り返そうとする私は疑問符を浮かべた。
「そいや言ってたね、何？
…あっ登れるなコレ。ナマケモノの要領でいけばイケる」
「ふっ…honey。人の身体を木のように登るなんてお前らしいな。
だが俺以外には絶っっっ対にしないでくれよ？」
靴を脱ぎ、カラ松兄さんの身体をよじ登った。
人間を超えた存在である十四松兄さんとの血の繋がりを確認した瞬間でもある。
他の人から見たらナンダコレ状態だがまあいい！
腕のリーチ違いすぎいいいい…と上に伸ばされた腕を掴んで、スマホへ手を伸ばし奮闘する私の腰に片手を回したカラ松兄さん。
いつの間にか軽くロックされたのに気付き、その際足が滑って私は宙に足を投げ出した状態になった。
アッ、いつの間にかあの悪夢襲来。
「ヒイイイ兄さん手え離さないでね絶対だからね！！」
「分かっているさ。分かっているが…
話がどんどんややこしくなるからもう言うぞ。俺からの頼み事。
A、一週間の間だけ…軟禁させてくれないか」
第64話「俺の手で繋ぎ止めてやろう」→←第62話「お前の手に堕ちる未来なんて」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3943人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こま - シンプルに言って好きです！カラ松のちょっと病んだ系のギャップえぐすぎて口から内蔵でましたwガチ、永遠に続いてほしいです！すべてが完璧すぎてもう毎日満面の笑みで一日を過ごしています！w続き楽しみに待ってます！！！ (10月25日 19時) (
レス) @page43 id: aa7af232a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃ好きです！！れお願いします！！！続き待ってます！！！ (8月30日 22時) (レス) id: a39746ca53 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 超おもろい………続き待ってます！！！！ (5月20日 23時) (レス) @page43 id: 4a7b17e5bc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続き待ってます···！ (2022年4月7日 22時) (レス) id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらっち - 本当にもう好きすぎます... (2022年3月27日 1時) (レス) @page43 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱんこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月28日 16時
