こんな地獄もあるかもしれない(３) ページ41
鬼灯は、何度目になるか解らない寝返りをうつ
窓を打つ雨音と、徐々に近付いてくる雷の音がいくぶん心を落ち着かせてくれた
鬼灯が少しまどろみ始めた時
衣擦れの音が聞こえ、Aがベッドを抜け出す気配がした
御手洗いにでも行くのだろう、と思っていたAの気配が
鬼灯の眠るベッドサイドでぴたりと止まる
不思議に思い目を開けると
胸元に枕を抱え、こちらの様子をうかがうAがいた
鬼「どう、しましたか？」
あ「あの、、一緒に、寝ても良いですか？」
鬼「へっ？！」
鬼灯が、思わず間抜けな声を出した時
ひときわ大きな雷の音が鳴り響く
その瞬間、Aは小さく悲鳴をあげ、身体を強ばらせた
鬼「もしかして、、雷、恐いんですか？」
こくりと頷いたAを見て、仕方なく布団に入るように促すと
ほっとした顔で鬼灯の隣に滑り込み、ぴたりと身体を寄せてきた
早くなる鼓動を誤魔化すように、ゆっくりとAの髪をなでる
しばらくそうしていると、安心したのか規則正しい寝息が聞こえはじめる
鬼灯はベッドを抜け出そうと、少し身体をおこした
あ「ぅん、、だめぇ」
Aの腕が鬼灯の首に回され、ベッドへ引き込まれる
再びベッドへ収まった鬼灯の脚に、自らの脚を絡めると
Aは再び、気持ち良さそうに寝息をたてはじめた
薄いパジャマ越しに感じる、柔らかな感触に理性が飛びそうになる
このまま組敷いて奪ってしまいたい
Aはどんな声で鳴くんでしょうか
鬼灯は頭を振って、沸き上がる本能を振り払った
――まったく、とんだ地獄もあったものですね
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝、朝食後にリリスが鬼灯の顔を覗き込んだ
リ「鬼灯様、、昨夜はよく眠れなかったかしら？」
あ「ほんとだ！鬼灯さん、隈がすごいです！！
私のせいですか？」
リ「あら、Aちゃん爆弾発言ね！」
あ「えっ？何がですか？」
リ「Aちゃんが、鬼灯様を寝かせなかったみたいに聞こえたけど」
そう言われてAは、真っ赤な顔で反論する
あ「違います！昨夜、雷すごくて、、怖かったので鬼灯さんに一緒に寝てもらったんです！
そしたら、安心してぐっすり眠っちゃって、、
でも、シングルベッドに二人は狭いし、鬼灯さん眠れなかったのかなって、、」
少々論点のずれているAの反論を聞いていると
リリスが近づいてきて鬼灯の耳元で囁いた
リ「彼女みたいなのも、男泣かせって言うのかもしれないわね」
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百花(プロフ) - ひぐらしさん» ありがとうございます！少しでも息抜きになっていれば嬉しいです。受験、頑張って下さいね(*^_^*) (2018年1月29日 12時) (
レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぐらし - 受験勉強の合間に読んでいます。面白いです。これからもがんばってください! (2018年1月29日 2時) (レス) id: e56a4ed640 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 修正しましたー！教えていただいてありがとうございます！勢いで書くと誤字脱字が増えて駄目ですね(>_<) (2018年1月20日 15時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
メーメー羊 - 鬼灯様が投げたカカオを実況する獄卒の台詞が「150キロはてでる」になってませんか？これからも頑張ってくださいね♪ (2018年1月20日 14時) (レス) id: 83f4e31a93 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 受験お疲れ様です！インフル、ダメ、絶対っ！！ですよー(>_<)そういう私も喉が痛い！ (2018年1月17日 17時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百花 | 作成日時：2017年12月3日 14時
