続・地獄の沙汰も貴方しだい【鬼灯の冷徹】

サタンのたくらみ ページ36

ここはEU地獄

長であるサタンが、真剣な眼差しを画面に向けている

隣ではサタンの右腕であり、EU地獄ナンバー２のベルゼブブが的確なアドバイスを送っていた


サ「よし、この方法でいこう」

べ「では、すぐに手配致します」

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一方こちらは日本の地獄


閻「あっ！鬼灯くん、EUから招待状が届いてるよ」


鬼灯は、大王から渡された招待状に目を通す


鬼「友好条約締結の、周年記念晩餐会の招待状ですね」

閻「今年はEUでやるんだったよね？
どれどれ、、Aくんには、ぜひ参加して欲しい？」

鬼「チッ、、サタン様の希望でしょう。Aの事、気に入っているので」

閻「外交的にはAくんに行ってもらった方が良いよねぇ、、
鬼灯くんとAくん、二人で参加してきて」

鬼「解りました。一日留守にする事になりますが、、さぼったらどうなるか、お解りですね？」


ナンバー２の鬼灯が、長である閻魔大王に睨みをきかせた

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晩餐会当日


べ「準備は首尾よく整っております。サタン様は、どんど構えていれば良いのですよ」


そわそわと落ち着かない様子のサタンを、ベルゼブブがたしなめる

同じような事を三度ほど繰り返した頃


「日本からのお客様が、お見えになりました」


どうやらゲストが到着したらしい

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鬼灯とAを客室へ通し、ここで待つよう伝える


――少し、世間話しくらいしてやるか


べ「二人揃って来るのは久しぶりだな」

鬼「そうですね、普段は一人で来る事が多いですから」

あ「二人で来たのは、、」

鬼「Aがメイド服を着て以来、ですね」

あ「ちょっ！、、それは、鬼灯さんがっ！」

鬼「あれは、れっきとした外交ですよ。まぁ、私も可愛らしいと思いましたけど、、」


――こいつら、前からこんな感じだったか？


ベルゼブブの記憶とは、少し雰囲気の違う二人に問いかける


べ「二人の雰囲気、以前とは少々違うようだが、、」

鬼「意外と細かい事に気が付くんですねぇ」

べ「意外、とは失礼だな！」

鬼「お察しの通り、今Aは、私の部下であり、恋人です」


Aの肩を抱き寄せる鬼灯と
恥ずかしそうにうつむくAを見て

ベルゼブブは今後の予定を思い出す

キリキリと胃が痛むのは、気のせいだろうか



――サタン様、首尾は整っていますが、、

作戦は失敗に終わりそうです！！

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