カカオと恋心 ページ33
あ「よしっ！上手く出来たー！」
Aの手元には、綺麗にラッピングされたチョコレート
それを持ち、隣の鬼灯の部屋へと向かう
あ「Aでーす！入っても良いですか？」
ノックと共に声をかけると
扉が開き、部屋へと招き入れられる
あ「鬼灯さん、はいっ！」
突然目の前に、ラッピングされた箱を差し出され
鬼灯は少々面食らった表情で、首をかしげる
あ「バレンタインのチョコレートです！」
鬼灯はAの手から
壊れ物でも扱うように、そっと箱を受け取った
鬼「開けてもいいですか？」
あ「もちろん！」
丁寧な手つきでラッピングを開き、箱を開ける
と中には、緑色のハート型のチョコレートが四つ
鬼「四葉のクローバーみたいですねぇ」
あ「現世では四葉のクローバーを見つけると、良いことがあるって言われています。鬼灯さんに、良いことがたくさんあるようにって、、」
鬼「ありがとうございます」
座りましょうと促され、Aは鬼灯と並んでベッドに腰かけた
隣に目をやると、鬼灯は手にしたチョコレートをまじまじと眺めている
あ「どうしましたか？」
鬼「いや、、実は、もらえないかと思っていたので、、、」
あ「そんな訳無いじゃないですか！」
鬼「だって、皆さんには渡してるのに、私の所には来てくれなかったので、、」
少し拗ねたように話す姿が可愛くて
Aは、いつも自分がされているように
鬼灯の頭をくしゃくしゃと撫でた
あ「鬼灯さんは特別だから、特別な物をちゃんと渡したかったんです」
鬼「そうだったんですね、、食べても良いですか？」
Aがうなずくと、鬼灯はチョコを一粒口に運んだ
鬼「あっさりしてて、美味しいです」
あ「良かったー！鬼灯さん、甘ったるいのダメだから、、抹茶ときな粉で甘さ控え目にしてみました」
鬼灯はチョコを次々と口に運び、完食した
鬼「ごちそうさまです」
あ「お口に合って良かったです！」
鬼「格別に美味しかったですよ」
嬉しくて笑いかけると
不意に抱き寄せられる
鬼灯の温もりと、頭を撫でる大きな手が心地よい
しばらく、そうしていた鬼灯が
ぽつりと耳元で呟いた
鬼「私は、貴女をちゃんと愛せていますか？」
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百花(プロフ) - ひぐらしさん» ありがとうございます！少しでも息抜きになっていれば嬉しいです。受験、頑張って下さいね(*^_^*) (2018年1月29日 12時) (
レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぐらし - 受験勉強の合間に読んでいます。面白いです。これからもがんばってください! (2018年1月29日 2時) (レス) id: e56a4ed640 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 修正しましたー！教えていただいてありがとうございます！勢いで書くと誤字脱字が増えて駄目ですね(>_<) (2018年1月20日 15時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
メーメー羊 - 鬼灯様が投げたカカオを実況する獄卒の台詞が「150キロはてでる」になってませんか？これからも頑張ってくださいね♪ (2018年1月20日 14時) (レス) id: 83f4e31a93 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 受験お疲れ様です！インフル、ダメ、絶対っ！！ですよー(>_<)そういう私も喉が痛い！ (2018年1月17日 17時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百花 | 作成日時：2017年12月3日 14時
