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流行り ページ28

鬼「この書類、サインと捺印がもれています」

あ「えっ?!すぐ直します!」


鬼灯は、自分のデスクで書類に目を通しているAを見て小首をかしげた


――こんな初歩的なミスをするなんて珍しいですね


時刻を確認すると、昼休みの少し前


鬼「少し早いですが、、気分転換にお昼にでも行きましょうか?」

あ「、、はい!」


デスクの上を軽く整え

立ち上がったAの動きが止まり

そのまま床に崩れ落ちた


鬼「!!」


鬼灯はAの元へと駆け寄り、名前を呼びながら肩を揺する

着物越しから伝わってくる体温は、異常なほど高い


あ「、、、ん、鬼灯さん?」


いつもより潤んだ目で、こちらを見上げたAの額や首筋に手を当て体温を確認した


鬼「ひどい熱じゃないですか!医務室に行きますよ」


力なく床に横たわっている、背中と膝裏に手を差し入れ

そのままAの身体を持ち上げる


あ「ひとりで歩けます、、おろして下さい」

鬼「駄目です、おろしません」


熱があるのとは、別の理由で顔を赤くしたAだったが

やはり身体は怠いのか、すぐに鬼灯に身を預けてきた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

医者「鬼インフルエンザですね。今、流行ってるんですよ」

鬼「やはりそうでしたか、、この時期は毎年ですねぇ。私も気を付けないと」


診察を受け、薬をもらう


医者「では、二・三日は安静にしてください」

あ「わかりました。ありがとうございます」

鬼「では部屋に戻って休みますよ」


そう言うと鬼灯は、さも当たり前といった様子でAの事を抱き上げた


あ「ちょっ!、、歩いて戻れますって」


このままの体勢で部屋まで運ばれるのは、さすがに恥ずかしく

Aは下ろしてもらおうと抵抗するが、もちろん無駄に体力を消耗しただけだった


医者「A様!安静に!!」

鬼「ほら!お医者様も、こうおっしゃっているじゃないですか!安静に運ばれなさい」


医師に頭を下げ、医務室を出た鬼灯は

そのまま部屋に向かい歩き始めた

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百花(プロフ) - ひぐらしさん» ありがとうございます!少しでも息抜きになっていれば嬉しいです。受験、頑張って下さいね(*^_^*) (2018年1月29日 12時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぐらし - 受験勉強の合間に読んでいます。面白いです。これからもがんばってください! (2018年1月29日 2時) (レス) id: e56a4ed640 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 修正しましたー!教えていただいてありがとうございます!勢いで書くと誤字脱字が増えて駄目ですね(>_<) (2018年1月20日 15時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
メーメー羊 - 鬼灯様が投げたカカオを実況する獄卒の台詞が「150キロはてでる」になってませんか?これからも頑張ってくださいね♪ (2018年1月20日 14時) (レス) id: 83f4e31a93 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 受験お疲れ様です!インフル、ダメ、絶対っ!!ですよー(>_<)そういう私も喉が痛い! (2018年1月17日 17時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百花 | 作成日時:2017年12月3日 14時

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