二人の想い ページ26
鬼「この後、時間作ってもらっても良いでしょうか?」
鬼灯は待ちわびた人物を見つけ、約束を取り付ける
仕事を終わらせ、約束の場所にたどり着くと
目的の人物はすでに席に着いていた
鬼「最近、Aがおかしいんです!」
席に着くなり鬼灯は、本題を切り出した
いつになく慌てた様子の鬼灯を見て、お香は微笑む
お香「落ち着いて、話して下さいな」
聞けば先日、皆で飲みに行って以来
Aが鬼灯を避けているようだ、という内容だった
お香「この間の事って、覚えてないの?」
鬼「恥ずかしながら記憶が曖昧で、、、」
お香「Aちゃんの事、ずっと抱き抱えてたことは?」
鬼「なんとなく」
お香「寝てしまった鬼灯様を、Aちゃんが背負って帰った事は?」
鬼「なんとなく記憶にあったので、翌日謝りました、、他にもなにか?」
お香「白澤さんと話した事は?」
鬼「白豚と?」
お香「実はね、、、」
お香は、軽くため息をつくと
その時の二人の会話を鬼灯に伝えた
鬼「そうでしたか、そんな事を、、いや、本心といえば本心なんですが、、、」
普段は冷徹なんて言われている幼なじみが
ここまで悩んだり動揺したりする姿は、見たことがない
――そう考えるとAちゃんて、凄いわねぇ
少々場違いな事を考えていたお香だったが
目の前で深いため息をついている、幼なじみの為に口をひらく
お香「Aちゃんて、色々慣れてないから、、凄く照れ屋さんじゃない?思わぬ形で鬼灯様の本音を聞いて動揺してるのよ。
だって、、その話してる時、Aちゃん真っ赤な顔で倒れそうになってたわよ」
鬼「まぁ、、想像はつきますね」
お香「きっとAちゃん、今は鬼灯様にどんな顔で接して良いか解らないのよ。そういう時、男は黙って見守るのが良いと思うわ」
鬼「なるほど、そうしてみます」
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あ「こちらの書類、最終チェックお願いします」
微妙に鬼灯から視線を外して、うつむくAの顔にはうっすら隈ができている
書類を見れば、それは後日鬼灯がやろうと思っていた物で、不備なく完璧に仕上げられていた
鬼「早いうえに、完璧です」
鬼灯は、いつも通りAの頭に乗せるべく
手を持ち上げて、ふと我にかえる
――男は黙って見守る、でしたね
鬼「あまり、無理しないで下さいよ」
上げかけていた手を下ろし、あまり眠れていないであろうAに、せめてもの気持ちを伝えた
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百花(プロフ) - ひぐらしさん» ありがとうございます!少しでも息抜きになっていれば嬉しいです。受験、頑張って下さいね(*^_^*) (2018年1月29日 12時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぐらし - 受験勉強の合間に読んでいます。面白いです。これからもがんばってください! (2018年1月29日 2時) (レス) id: e56a4ed640 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 修正しましたー!教えていただいてありがとうございます!勢いで書くと誤字脱字が増えて駄目ですね(>_<) (2018年1月20日 15時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
メーメー羊 - 鬼灯様が投げたカカオを実況する獄卒の台詞が「150キロはてでる」になってませんか?これからも頑張ってくださいね♪ (2018年1月20日 14時) (レス) id: 83f4e31a93 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 受験お疲れ様です!インフル、ダメ、絶対っ!!ですよー(>_<)そういう私も喉が痛い! (2018年1月17日 17時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百花 | 作成日時:2017年12月3日 14時