続・地獄の沙汰も貴方しだい【鬼灯の冷徹】

新年早々 ページ22

あ「鬼灯さん、明けましておめでとうございます！今年もよろしくお願いしますね！」


元日の朝、部屋を出たところで会った鬼灯に、Aは新年の挨拶をする

勢いよく下げられたAの頭を一撫でし、鬼灯も挨拶を返すと、二人は肩を並べて歩き出した


鬼「そういえば私達、もう挨拶してましたねぇ、、」


ぼそっと呟いた鬼灯の言葉に
年を越した時の様子を思い出し顔が熱くなる

赤く染まった頬を見られるのが恥ずかしくて、Aは小走りで裁判所へ向かった

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夕方

あ「やっぱり亡者の数が増える時期なので、お迎え課と記録課は忙しそうでしたね。記録課の方々は、新年早々ワーカーホリック全開です、、何か息抜きが必要かもしれません」

鬼「こちらも同じ理由で牛頭・馬頭さんは忙しそうでした。あと、奪衣婆にお年玉を要求されましたね」


お互いに、今日の視察結果を報告しながら裁判所に戻ると

目に飛び込んできたのは


閻「何で新年早々こんなに忙しいんだろうねぇ。現世の官公庁は六連休なんだって！羨ましいよねぇ」

獄「それは羨ましいですね」


だらだらしながら、獄卒に話しかける閻魔大王の姿だった


閻「昨日飲み過ぎちゃって、何だかダルいし。向かい酒でもしちゃおうかな〜、鬼の居ぬ間にってね！」


言い終わると同時に、鬼灯の持っていた金棒が閻魔大王の頭にめり込む


鬼「鬼ですが、、ただいま戻りました」

閻「痛い！痛い！！ちょっと鬼灯くん、新年早々なにするの！」

鬼「それはこちらの台詞です！新年早々だらだらしない！！」


大王を横目で見ていたAは、何か思い付いたように、にんまりと笑ながら鬼灯に耳打ちした


鬼「それは良いですね！」

あ「じゃあ、私は記録課の皆さんを呼んできます！」

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「紙以外の物に書くのは新鮮だなぁ」
「大きな文字を書くのも良いですね！」


目を輝かせながら、大きな筆で書き初めをする記録課の面々

書いているのは半紙ではなく、鬼灯によって床に拘束された閻魔大王である


閻「前にも、こんな事あったよね！？これ、地味に痒くて辛いんだよー！」

あ「新年早々、部下のストレス発散に貢献するなんて！大王、素晴らしいですよー！！」

鬼「これが、文字通り、、一肌脱ぐってやつですねぇ」

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皆様の一年が素晴らしい物になりますように！

by作者

酒は飲んでも、飲まれるな→←ゆく年くる年

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