便乗してみました(2) ページ18
箱を開けると、中には黒のボディが艶やかなボールペンが入っていた
クリップの上部に小さな金魚草のモチーフがぶら下がっているのに気付き、鬼灯は目を輝かせる
鬼「これ……いいですねぇ。ありがとうございます」」
あ「ふふっ、気に入ってくれて良かったです。実は…可愛かったので、自分の分も買っちゃいました」
照れたように笑いながらAは、鞄の中から赤のボディで同じデザインのボールペンを取り出した
あ「鬼灯さんと、お揃いです」
鬼「あんまり可愛い事しないで下さい。今すぐ抱きしめたくなりましたよ」
鬼灯の言葉にAが頬を赤らめた時
絶妙なタイミングで、注文していた料理が部屋へと運ばれてきた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あ「あぁ〜、美味しかったぁ」
出された料理を食べ終えた頃
鬼灯は懐中時計を取り出し時間を確認した
鬼「そろそろ行きましょうか」
あ「次はどこに行くんですか?」
その問いには答えず、鬼灯はAの手を取って再びショッピングモールまで戻った
――何か買い忘れたのかな?
などと考えていると
唐突にモール内が暗くなった
Aが驚いて、辺りを見回した次の瞬間
色とりどりの光が、モール内のお店を彩り、輝かせた
あ「これって……イルミネーション?」
鬼「ええ…数年前から、高天原ではクリスマスのイルミネーションをやってるんですよ」
あ「クリスマス……地獄では祝う風習が無いと思ってました」
鬼「現世ほどではないですが、多少はありますよ。私は今まで、さして興味もありませんでしたが………Aという恋人も出来た事ですし、便乗してみました」
Aの胸に喜びが込み上げると同時に、一つの疑問が浮かぶ
あ「ねぇ……鬼灯さん。最近鬼灯さんだけ、妙に忙しそうだったのって………今日のために一人で前倒しで仕事しました?」
鬼灯は無言で目を反らす
その態度と表情は、何かまずいことを言い当てられた時の物だということをAはすでに学習済みだ
今日のために鬼灯が、何日も前から頑張ってくれていたと思うと
嬉しくて、愛おしくて
あ「鬼灯さん!ありがとう!大好きっ!!」
衝動に任せ鬼灯の首に抱き付き、頬にキスをした
突然の事に、鬼灯が驚いた表情をみせると
あ「皆、イルミネーションに夢中で見ていませんよ」
悪戯っぽい顔でAはそう言った
鬼「それも……そうですね」
鬼灯はAの事を抱き締めると、その唇にキスを落とした
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百花(プロフ) - ひぐらしさん» ありがとうございます!少しでも息抜きになっていれば嬉しいです。受験、頑張って下さいね(*^_^*) (2018年1月29日 12時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぐらし - 受験勉強の合間に読んでいます。面白いです。これからもがんばってください! (2018年1月29日 2時) (レス) id: e56a4ed640 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 修正しましたー!教えていただいてありがとうございます!勢いで書くと誤字脱字が増えて駄目ですね(>_<) (2018年1月20日 15時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
メーメー羊 - 鬼灯様が投げたカカオを実況する獄卒の台詞が「150キロはてでる」になってませんか?これからも頑張ってくださいね♪ (2018年1月20日 14時) (レス) id: 83f4e31a93 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 受験お疲れ様です!インフル、ダメ、絶対っ!!ですよー(>_<)そういう私も喉が痛い! (2018年1月17日 17時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百花 | 作成日時:2017年12月3日 14時