20.カフェ ページ21
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私は、大通りに出る。
うんと…カフェで待ってよっと。
電話すれば良いよね!
私は少ない所持金を持ち、カフェに入る。
『店員さん!メロンソーダと、チョコレートパフェ一つずつ下さい!』
「かしこまりました…えぇっと…お父さんかお母さんは?」
『今ね、ちょっと忙しいらしくて、お外で電話してるー!』
私がニコリと笑い嘘をつくと、店員さんは「わかりました。」と微笑んだ。
私は、飲み物とパフェを待っている間に、イル兄に電話をする。
『もしもし、イル兄?』
[A、どこいんの?]
『えぇっと…CLOVERってカフェに居るよぉ!』
私がそう言い数秒。
カランカランとドアを鳴らして店内に入っていた客は髪を一つ結びにしたイル兄だった。
え、嘘…はやっ…
イル兄は、私の前に座る。
「はぁ…どんだけ心配したと思ってんの…」
『あはは…ごめん…』
いや、私もほんとに死んじゃうかと思った…
私が俯くと、ぽんぽんと手が頭に乗る。
「まぁ、初めての一人での仕事だったし、今回は許すよ。」
『わぁい!イル兄大好き!』
私がニコリと微笑むと、イル兄はいつもの様に項垂れてしまった。
その後、私達はメロンソーダとパフェを食べ、店を出た。
『どこ行くの?』
「森。そこに飛行船止めてある。」
私は「ふぅん…」と相槌をうつ。
しばらく歩き、近くの山まで来た。
山頂付近に、飛行船が止まっていた。
はぁ…これでやっと家に帰れる…キルに会える…
私がそう安心していたのも束の間。
「そう言えば、父さんがAをもっと鍛えるって。」
『うそ…。』
また、きつい特訓が始まりそうです。
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作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2020年11月9日 21時