18.決断 ページ19
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私が『えっ…』と声を漏らすと、ノブナガさんが声を荒げた。
「おい団長!!こいつを仲間に入れんのか?俺は反対だぜ。」
「私は別にどっちでもいいけど。」
パクノダさんが、興味ないという風に言い放つ。
だんちょーさんは、ノブナガさんにニヤリと笑いかけた。
「ノブナガ、お前Aを見て何も感じないか?」
「…。お前、今いくつだ。」
『もうすぐ六歳…』
ノブナガさんは、私の言葉に一度目を見開き、顎に手を当てる。
「…まぁ、おいてても良いかもな。」
ノブナガさんの言葉に、フッと笑っただんちょーさん。
なんで、ノブナガさんあっさりと…
私が小首をかしげていると、再びだんちょーさんに向き直られた。
「で、旅団に入るか?」
私は、唸る。
旅団に入ったら、強くなれる…?
旅団に入ったら、家族と離れる…?
私は、家族とは離れたくない。
絶対に嫌だ。
私は、だんちょーさんの目を見据え、覚悟を決める。
『私は、入らない。ごめんなさい。』
「フッ…そうか。」
そう言っただんちょーさんは、私の頭をポンポンと叩いた。
ぎゅっと目を瞑っていた私は、驚いて目を恐る恐る開ける。
えっ……断ったから殺されちゃうかと…
私が呆気に取られていると、マチさんが笑う。
「団長はAを気に入ったんだよ。しばらくここに置いておくってさ。」
『あー…って、ここに置いておく!?』
殺されずに済んだけど、みんな心配してるんじゃない!?
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作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2020年11月9日 21時