39 そろそろコナンくん呼んで ページ40
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『黛さん…本当に卒業しちゃうんですか……』
「わ、わかったから間宮……それ以上こっちへ来るな……鼻水でもつけられたら俺は殺人犯になりかねない……」
『念のため聞いておきますが、誰を殺害するおつもりで？』
「お前の他に誰がいる」
あたしが親切に涙も流しながら、ブレザーのポケットに花をさした黛さんに近づくと、
彼は一歩一歩と後退りを始めた。
そう、今日は黛さん達の卒業式。
桜の木はまだ蕾をつけた状態で開花していない。
卒業式は感動できるものとは言い難かった。
校長、来賓の話はほぼ寝た。
だけど、やはり明日から先輩達が学校に来なくなるのだと思えば寂しい。
『黛さん写真撮りましょ、写真！記念に！ね！』
「さっきバスケ部で集まって撮っただろうが……」
『これだからぼっち思考の奴は……二人で撮ろうって言ってんですよ！』
「前半の小声の部分が癪に障ったので、固くお断りさせていただきます」
ゴミを見るような目であたしを見下ろしてくる黛さん。
相変わらずノリの悪い人だなーと呆れながらも、寂しさは募る。
『いいんですか？黛さん、明日から制服きたらコスプレになるんですよ？』
「余裕だな」
『うわ、ひくわー』
「しね」
黛さんはあたしの額に、殺人級でこぴんをお見舞いしてきた。
すんげー痛い、しぬ。
『じゃあ卒業した後もあたしと制服デートしてくれます？』
「それは無理。あと語弊があるな。"も"ってなんだよ、お前と制服デートなんてした覚えは微塵もない」
『は！？この前学校帰り、一緒に書店行ったじゃないですか！？』
「断じてデートではない。お前をパシリに使っただけだ」
『泣きたいぜ』
トホホと涙を流していると、黛さんはすっげーでかい溜息を吐きながらハンカチを渡してきた。
「顔面きったねえから拭けよ。写真、撮るんだろ？」
『やだ、優しい……！好きです、先輩！！！』
「お前じゃなかったらときめいたのに」
『三次元の女に無縁な先輩にせっかく卒業胸キュンあげたのに』
ｶｼｬｯ
『ちょっとまだ顔拭いてないんですけど！？』
「ハッハーすっげー不細工に撮れたから赤司に送っとこ」
『黛さん卒業してくれて本当嬉しいですありがとうございます』
このあとちゃんと二人で写真撮りました。
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Myuna(プロフ) - 毎日続き楽しみにしてます！応援してます 頑張って下さい！(。・ω・。)ゞ (2017年8月6日 20時) (
レス) id: ce2e2cbeea (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます！！ぼちぼちですが更新頑張らせていただきます〜！！ (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - yumさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません…！！長期戦になりますがこれからもこんな2人をよろしくお願いします（笑） (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - トップ画もお話の内容も好きです！！更新めっちゃ楽しみにしています。 (2017年5月9日 16時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
yum(プロフ) - 赤司もかっこよく決まって、主人公ちゃんもちょっといい感じだったのに、最後の五円チョコ(笑)最高ですね(笑) (2017年4月15日 5時) (レス) id: 16305ab699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちごめ | 作成日時：2016年1月11日 3時
