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3 ラノベ笑うんじゃねえ ページ4

あたしは諦めた。

どう足掻いても赤司の思惑通りに事が進んでしまうことを中学時代身を以て学んだからだ。
腹をくくるしか他に道はない。



白金監督が去った後、不本意だが赤司に黛さんの居場所を聞いてみることにした。





 『あのさ、黛さんどこに居るか知らない?』


 「ああ、黛さんならたぶん屋上だ」


 『おい待て、何であの人には"さん"付けるのにあたしには付けないだ!』


 「……?お前に"さん"なんて必要ないだろう?」


 『いや何当たり前みたいな顔しちゃってんの?あたし先輩だよね?え?違うの?』





あたしが黛さんに会いに屋上へと向かえば何故か赤司も後ろからついてくる。

「ついてくんな」と言えば「自惚れるな」と返された。

まじこの後輩くたばれよ。





屋上へ行くと赤司の言った通り黛さんがいた。

その手には安定のラノベワロタ。

変わんねえなこの人も。






 『黛サァン、あたしのいない間に一軍昇格おめでとうございますもう引退っすけど!』


 「黛さん、今までお疲れ様でした」





黛さんはあたしを見るなり、無表情ながらも化け物でも見たような表情をした。

あたしはというと赤司の敬語にイラつきが止まらない。






 「間宮もう日本に帰ってきやがったのか。つか赤司何で敬語なんだよ」


 『………!』


 「今はもう、ただの1年と3年ですから」


 『は!?ちょ、おまっ、黛さんにまでタメ口だったのかよ!?』


 「ああ。部活の主将としてな」





あっきれた……。

とんでもないクソ野郎だな。

実力どうこうの前に年上だろ!お前より早く生まれてんだぞ!?

敬えよ!あと、あたしのこともな!!!






 『黛さん、もうコイツ殴っていいんですよ!?』


 「何故だ」


 『何故だじゃねえよこの馬鹿!!!』







お前ホントなんで俺悪くないって顔してんの???

黛さんはあたし達を見て真顔で笑った。

おい笑ってないでテメーからもなんか言えよ、ラノベ厨。






 「お前ら仲良いな」


 『は?』


 「おい黛どうやったらそう見えるんだ」


 「お前敬語はどうしたんだよ」


 「……すみません、つい」






たぶん黛さんはあたしのことからかってるんだと思う。

前々からあたしのことイジメてたもんね。

とりあえず死んどけ。

4 これが後輩のあるべき姿→←2 現実ハ厳シカッター



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Myuna(プロフ) - 毎日続き楽しみにしてます!応援してます 頑張って下さい!(。・ω・。)ゞ (2017年8月6日 20時) (レス) id: ce2e2cbeea (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます!!ぼちぼちですが更新頑張らせていただきます〜!! (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - yumさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません…!!長期戦になりますがこれからもこんな2人をよろしくお願いします(笑) (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - トップ画もお話の内容も好きです!!更新めっちゃ楽しみにしています。 (2017年5月9日 16時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
yum(プロフ) - 赤司もかっこよく決まって、主人公ちゃんもちょっといい感じだったのに、最後の五円チョコ(笑)最高ですね(笑) (2017年4月15日 5時) (レス) id: 16305ab699 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちごめ | 作成日時:2016年1月11日 3時

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