検索窓
今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:159,836 hit

11 どう足掻いてもバスケ ページ12

次の日あたし達は班で東京散策だった。


と言っても馴染みの東京だ。


これといった感動は特にない。


むしろこのまま実家に帰ってしまうか…?






 『つーかどこいく?東京なんて試合でよく来るしね。特に行きたいとこなくない?』


 「牛丼の食べ放題いくか」


 『却下』



永ちゃんはホテルの料理だけでは物足りなかったらしい。
お前あたしの朝食も食ったくせに?
あたしのご飯横取りしといてそれ言うか。




 「えーめんどいからAの実家行ってコタツ」


 『却下』




愛結は昔よくあたしの家に来ては私物化させていった。
とりあえずコイツは実家出禁だ。




 「はい!はい!俺赤司ん家いきたい!!!」


 『激しく却下だよバカ!!!』




え?何言ってんの死ぬよ?

アイツの家ガードマン何百人もいるんだよ?
不法侵入なんかしたら即オヤコロだよ???

小太郎は不満そうに唇を尖らした。

あたしより絶対可愛いからお前マジで許さん。






 「道場破り……でもする?」


 『……はい?』




玲央の言葉にあたしは困惑した。
このご時世、高校生が「道場破り」という単語を口にするだろうか?




 「だって東京っていったら誠凛や桐皇学園や秀徳があるじゃない!」


 「えー修学旅行までバスケかよー」



玲央の提案に小太郎はまた口を尖らす。

そしてあたしの隣で永ちゃんは財布の中を確認し始めた。
どうやら牛丼の食べ放題は諦めてないらしい。
ぜってー行かねーよ。




 『誠凛てうちがこの前のウィンターで負けたとこ?』


 「そうそう。誠凛ね、黒子いるんだって」


 『黒子!!!』



愛結の口から出た懐かしい名前に思わずびっくりした。
黒子が赤司を負かしたの!?

虹村たちが卒業した後、
黒子があんまりキセキの世代たちとうまくいってないことは聞いていた。
それでも赤司倒すとかやるな黒子!




 「ちなみに桐皇には青峰、秀徳には緑間がいる」


 『はい却下。ぜってー行かねーわ』


 「でもよー他にすることないし赤司いなくて好き放題やれるから行こうぜ!」


 『なんだよ!小太郎さっきまで乗り気じゃなかったくせに!』


 「気が変わった」


 『くっそ!!!あいつらに会えばあたしの寿命が縮む!!!』


 「あと、あたしの腹筋が死ぬわ」






あたしの不幸が愛結の笑いのオカズにされるのは間違いない。

このあとあたしは永ちゃんの馬鹿力によって引きずって行かれる。

12 ジーザス、神はいなかった→←10 修学旅行はパーリナイ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (336 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
616人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Myuna(プロフ) - 毎日続き楽しみにしてます!応援してます 頑張って下さい!(。・ω・。)ゞ (2017年8月6日 20時) (レス) id: ce2e2cbeea (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます!!ぼちぼちですが更新頑張らせていただきます〜!! (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - yumさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません…!!長期戦になりますがこれからもこんな2人をよろしくお願いします(笑) (2017年5月12日 0時) (レス) id: 9e06a18cdb (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - トップ画もお話の内容も好きです!!更新めっちゃ楽しみにしています。 (2017年5月9日 16時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
yum(プロフ) - 赤司もかっこよく決まって、主人公ちゃんもちょっといい感じだったのに、最後の五円チョコ(笑)最高ですね(笑) (2017年4月15日 5時) (レス) id: 16305ab699 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もちごめ | 作成日時:2016年1月11日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。