放課後の教室と貴方の字

７ ページ8

朝は龍を送り、学校に向かっていた。今日はいつもよりも早く、同じ学校の生徒は

そんなに見かけなかった、急に後ろから背中を軽くたたかれた。



雪村：Aちゃん･･･お、おはよう。

A：･･･おはようございます･･･

雪村：Aちゃんって馴れ馴れしいかな？、嫌だったら嫌って――

A：好きに呼んだらいいじゃないですか･･･では、



早歩きで先を歩く、校門の前ちょうどで藤堂が走って追いついてきた。



藤堂：なぁ、千鶴が何かあんたにしたのか？

雪村：平助くん、別に良いよ。私が勝手にしたんだし。

藤堂：よくねぇよ！ 人が"可哀想"だと思って声をかけ――


パンッ!!


小さな緩い音が校門に響く。その音に風紀委員の人達と登校している数名がA達に

視線を向けた。



A：･･･。

藤堂：っ･･･痛ってぇな！何すんだ!!


パァン!!!


藤堂自身も思っていなかったのだろう確実に私のビンタより痛い。叩かれた右頬を撫で、

睨み付ける。頬の痛みより"可哀想"その言葉の方がもっと痛い。



雪村：平助くん!!

A：･･･。

土方：おい、てめぇら！何朝っぱらから喧嘩してんだ！2人とも来い!!



鬼の形相で来た土方先生に藤堂。私に風紀委員の会長がついて職員室まで連行された。

8→←6　

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す