放課後の教室と貴方の字

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A：(薬局行って･･･ゼリ−は買った･･･何か忘れてる気がする)



何だったってけ？と悩むが、出て来なくて仕方なくモヤモヤしながら帰る。



A：龍、気分は･･･寝てる･･･。



完全に眠りに入った龍。どこかに座りたいがベンチなんてどこにもない。

腕が痛い。 我慢するしかないと思った時に来週の事を考えた。

連絡、どうしよう。誰とも連絡はしていない。携帯に登録されているのは

父、母、保育園、学校の4つだけ。肩をがっくりと落とす。


バサッ！


鞄から買ったものが落ちる。中途半端に入れた自分が悪い。

拾おうと手を伸ばす。私の手が届く前に誰かが拾い上げた。



A：･･･ありがとうござい、ます･･･

沖田：･･･しっかりと持っていないと駄目だよ。



袋を受け取る。沖田総司は龍を見ると「弟くんが熱だったんだ」とするりと私の腕から

龍が離れると、沖田総司が抱えた。つい、あの時の事を思い出す。



沖田：家まで送るよ。

A：･･･。



黙って歩く、沈黙のままマンションの前に着く。



A：ありがとうございました･･･家まで、わざわざ･･･

沖田：良いよ別に･･･はい、これ･･･

A：？



二つ折りにされた紙を渡され、受け取ると、鞄に荒く入れると龍を抱える。

そのまま黙ってマンションのロビ−に入った。

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