1【過去ver.】 ページ1
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それは真夏の蒸し暑い日。
「あ゛ぁ?スカウト?」
「そうだ。近々高専に入る生徒を迎えに行って欲しい」
東京都立呪術高等専門学校。そこの教室で、1対1の会話が繰り広げられていた。
「率直に言うけど、ヤダね」
サングラスをかけた生徒、五条悟が顰めっ面で問う。
「蓮川櫻子の要望だ。自分の孫娘、時期高専の生徒を連れて来いと」
「ハスカワって、あの?」
「そうだ」
五条の目の前の男、夜蛾正道との会話。しかし、五条はどうでもいいと言うようにため息をつく。
「俺より傑向きの案件、回さないでよセンセー」
「傑は任務だ。それに、1級だと万が一がある。特級を必要とする任務に行けるほど手が空いているのは、今のところ」
「俺だけ?消去法って事?」
「あぁ」
素直に消去法である事を認めた夜蛾に、五条は額に青筋を立てる。
「パス。なんで超貴重な
「蓮川櫻子はもう長くない。今のうちに彼女が所有している呪霊を回収をするのが本来の目的だからだ」
「死にかけの婆ちゃんにまで会わなきゃいけねぇとか、やる気出ねー…」
「今回ばかりは絶対だ。呪霊が暴走する可能性が高い」
そこから10分。五条は粘りに粘り続けたが、夜蛾が丸め込み、結局任務に向かうことになった。
場所は、関東のド田舎にある山。平均年齢が70と言っても可笑しくない程の老人の集まりがあり、農家が殆どな、The田舎。
行きたくないと、五条は最後まで駄々をこねていた。
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作成日時:2021年3月9日 0時