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撮影のカウントダウンが始まり
ある事に気がつく


『ポーズは・・・?』


「あ、そこまで考えてなかった。」


そう言いお互い顔を見合わせると
シャッター音が鳴り響く


『「あ」』


「絶対マヌケ顔撮られたわ」


思わず声を出して笑ってしまう


なんとか流れで撮影していき
最後の1枚になる

せっかくなので印象に残るものがいいなあ
と考えていると、ハッと思いつく

カウントダウンが始まって
聞く暇もないため一か八か

彼のネクタイを掴み、少し引き寄せ
ほっぺたに口付けをする


「ちょ・・・・・・」


『ふふっ、撮れましたね』


やりすぎかな?とは思ったものの何も言わずに
照れてる彼を見て、何故か勝ち誇った気持ちになる


そのあと落書きブースへと行き
撮影写真に落書きをしていく


何を書こう・・・
スタンプでいいかな?と思い
チラッと横目で一静さんのを見る


手書きでしかも字が上手い・・・!


スタンプで妥協しようとした自分をどこかへと追いやる


『よし・・・できましたかね?』


「俺もできた」


『じゃあ後は外でプリント待ちですねっ』


そう言いブースを出ようとすると彼の体に阻まれる


横には彼の腕
目の前には彼がいる

後ろは壁


壁ドン・・・!
と理解したものの問いかける隙も与えられず
顎をクイッとされ唇を奪われる


その口付けはいつもと違い
中に何かが入ってくる


『・・・・・・っ』


わけも分からず身を任せている
感じたことの無い感触と
経験したことのない気持ち良さで
頭がぼーっとして来る


すると、撮影ブースから声が聞こえる
他のお客さんが来たのを
彼が察したのか、唇が離れていき
耳元で囁かれる


「さっきのお返し」


彼は私の手を取りブースの外に出る

既に取り出し口にあったプリクラを取り出し
店を後にし、足を止めた

彼を見上げると私をじっと見つめている



『ずるいですよ・・・』


「嫌だった?さっきの」


『嫌・・・じゃないですけど・・・っ』


目の前に差し伸べられた手を握り
帰り道を歩く

周りの景色を見ながらとあることに気が付く


『そういえば一静さんの家、もしかしたら家から近いかもしれないです』


「まじで?そういえば前に言ってたな」


『いつもはこっちから帰らないのでゲーセンは通らないんですが距離的には近いはず』


緊張のせいなのか全然気が付かなかった

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作者名:monoa | 作成日時:2020年7月17日 20時

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