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story26 ページ28

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家に帰り昼間の余韻に浸る


唇・・・柔らかかったなあ・・・
伏し目がちな目がたまらなく色っぽくて

無意識に手で自分の唇に触れる

もっと熱を感じたい
そう思う自分はおかしいのだろうか━━・・・


それからの昼休みは至って普通に過ごしていた
手は繋ぐものの周りに人がいるせいかそれ以上は無く
何となく悶々した日が続く

そして木曜日になり
凛ちゃんに放課後声をかけられる


「一緒に帰るんだよね?」


『うん、校門で待ち合わせしてる』


そう言うと凛ちゃんは私の顔をじーっと見る


『ど、どうかした?』


「ちょっと髪いじらせて!」


そう言うと私を椅子に座らせ背後へと回る


『え〜、そんないいのに・・・』


「滅多に一緒に帰ることなんてないんだから、これくらいはさせてよね?お兄ちゃん喜ぶと思うからっ」


『じゃあお言葉に甘えて・・・』


「それでよし!ところで、あれからどう?って言ってもまだ数日だけど」


私の髪を触りながら凛ちゃんが問いかけてくる


『うーん、普通?かな?』


「普通?変わったこととかは?」


『一応・・・夜は毎日電話くれてる』


「ほほう、やりおるな!昼休みはイチャイチャできてる?」


『うーーん、キスとかはしてない』


「え!もったいな!!!」


『もったいないってなに(笑)』


「ってことはそれ以上ももちろんまだよね?まだか。2人っきりになることが無いもんね」


『それ以上?』


「・・・いわゆる大人の世界かな?(笑)」


その言葉を聞きだいたいの想像がつく


「あ、想像できた?耳が真っ赤だよ(笑)」


『もうからかわないでよっ・・・』


「でも、興味あるでしょ」


『・・・ないと言ったら嘘になるかな』


「まあそうだよねー。お互い初めてな事ばかりだから仕方ないっちゃ仕方ないけど」


『んー・・・、ゆっくり進めばいいかな?っておもう。あんまねだりすぎて厚かましいって思われちゃうの嫌だし』


「そかそか、まあその辺はいつでも相談してね?」


『うん、遠慮なくご相談させていただきます』


「よしっ!できた!」


凛ちゃんから鏡を渡され、髪型を確認する


『え、すご・・・』


「せっかく綺麗な髪してるんだからセットしないと損だよ?いつも可愛いけどもっと可愛く見えるっ」


『ありがとう・・・っ』


「よし!いってこい!」

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作者名:monoa | 作成日時:2020年7月17日 20時

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